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パラベンフリー無添加化粧品は安全?
パラベンを警戒し過ぎてパラベンフリーでアレルギー
この記事で、防腐剤であるパラベンの使用もしくは同成分を配合した化粧品/化粧水を、積極的に肯定しているわけではありません。あくまでも安全性/危険性について、他の防腐剤と比較するのための、読者さまへの情報のご提供が目的です。あらかじめお断りを、させて頂きます。
パラベンとは化粧品だけでなく、食品や医薬品等にも広く使用される、化学合成防腐剤です。メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、イソプロピルパラベン、ブチルパラベン、イソブチルパラベン、ベンジルパラベンなどがあり、これらを総称して「パラオキシ安息香酸エステル類」、そして略称が「パラベン」となります。これらのうちで化粧品の全成分表示によく登場するのが、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベンかと思われます。例外はありますが、水溶性のメチルパラベンは主として化粧水などに配合され、その他の脂溶性のパラベンはクリームなどに使用される場合が多いようです。
パラベンは比較的、皮膚に対する刺激は、穏やかとされています。しかしパラベンにはアレルギーを引き起こす危険性や、環境ホルモン(内分泌撹乱化学物質)としての疑いがあります。そのために他の防腐剤を使用すれば安全であるとの考えから、「パラベンフリー」や「ノンパラベン」といった概念が生まれました。パラベンフリー化粧品(paraben-free)とは、パラベン無しの化粧品という意味となります。ノンパラベン化粧品という言葉はあまり一般的ではありませんが、しいて申し上げるのでしたら、添加している防腐剤がパラベンではない化粧品ということになりましょう。
そしてここからが問題なのですが、パラベン以外の防腐剤を使えば、はたしてそれが安全な無添加化粧品や無添加化粧水となり得るかということです。アルガ・アイの結論は「NO」であり、安易にパラベンフリーの安全性を信じ込むことで、本末転倒の結果を招くことになる危険性が非常に大きいと、言わざるを得ません。
パラベンフリー化粧水等コスメで代替防腐剤としてよく配合されるのが、防腐作用・抗菌作用のある植物エキス、いわゆる天然由来の防腐剤です。代表的なものとして、
ローズマリー葉エキス(ROE)
、
カワラヨモギエキス
、
ラディッシュエクストラクト
、
ヒノキチオール
、
グレープフルーツ種子エキス(GSE)
などがあります。このほかに化学合成防腐剤として、
1,2-ヘキサンジオール
、
プロパンジオール
、
フェノキシエタノール
があります。その他防腐助剤として、
エタノール(アルコール)
や
1,3-ブチレングリコール(BG)
なども、挙げることができるでしょう。
これらのうちで天然由来防腐剤が安全だとする理由は決まって、「天然由来だから安全!」という貧弱な根拠のみです。たしかに最近までの行政もこれ論拠として、ほとんど安全性評価などは行われてきませんでした。しかし天然由来であれば安全だということは、雰囲気程度のことであり、何ら証明されていないことなのです。なぜなら植物は、人間に利用されるために、生存しているわけではありません。人間を含む動物より身を守るために、人間にも害を及ぼす毒を体内で合成することもあるわけですが、その毒を化粧品の防腐剤として利用するわけです。基本的にはそれらの天然由来の毒物は、人体に有害です。
弊社は手作り化粧水の材料や容器を販売していることから、自称「敏感肌」のお客様からさまざまな体験談を頂戴します。そのなかでもイチバン話題となるのが、やはり肌トラブル事例です。圧倒的に事例が多いのが、ローズマリー葉エキスを防腐剤とする化粧品による肌トラブルです。次に多いのが、1,2-ヘキサンジオール、そしてフェノキシエタノール配合コスメによる肌トラブルです。それらの肌トラブルを経験されたお客様の共通のことですが、パラベン配合化粧品で問題がなかったのですが、少しでも安全な化粧品を使いたいという動機でパラベンフリー化粧品に切り替えたところ、本末転倒の結果となったわけです。弊社はもちろん、パラベンの味方をしているわけではありません。しかし不思議なほど、パラベンで肌トラブルを生じた方を、存じ上げないのが実情なのです。
このようにパラベンフリー化粧品に否定的なことを書いてまいりましたが、すでのお使いであれば、なかなか手放せないのが、人情というものでしょう。しかしもし天然由来防腐剤配合コスメで何らかの肌トラブルを生じた場合は、すぐにご使用を中止すべきです。アレルギー発症の可能性があります。「天然由来=安全」といった潜在的な過信が、使用の中止を遅らせる場合が多く、アレルギーが重篤化する危険性があります。刺激性接触皮膚炎の場合は、比較的早期に発現します。しかしアレルギー性接触皮膚炎の場合は、たとえば化粧水を1〜2本使い終える頃に、だんだんと肌荒れが生じてくる場合が多く、原因を特定しにくいこともあります。このあたりも注意が必要でしょう。なお「
アレルギーテスト済み
」のパラベンフリー化粧品であっても、安全性/危険性はさほどかわりません。
これらの記事が、読者様のより安全で快適なコスメライフの、一助となれば幸いです。
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