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天然抗菌成分ヒノキチオールの安全性
〜 お肌に合わない場合は即使用中止が肝要 〜
この記事は、天然由来成分であるヒノキチオールやヒバ油の悪口を書くことを、目的としたものではありません。天然防腐剤や抗菌剤を配合した化粧水や薬用化粧水の使用中にアレルギー性皮膚炎(アレルギー性接触皮膚炎)などを発症しても、「天然由来=安全」という過信が原因で、使用の中止が遅れて重篤な症状に至るパターンがとても多いのです。ぜひ気を付けましょう。
天然物だから安全!
まことしやかにこのような文言がインターネット上でささやかれていますが、はたして本当でしょうか?
このコーナーの記事をいくらかお読みになられた読者様はもうおわかりだと思いますが、これはまったくの間違いです。安全性だといえるものとは、歴史的かつ経験的に人類によって安全性が高いと実証されたものであって、天然由来成分が無条件に安全であろうはずなどありません。むしろ天然物は、危険性をおおいにはらんでいるとお考えになるべきでしょう。その最たるものが、安全な天然防腐剤と宣伝されている、ローズマリーエキス(ROE)です。(→
ローズマリーエキスに関する記事
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実際には光過敏症やアレルギー性皮膚炎を発症する方は、珍しくないようです。実際、弊社の手作り化粧水の材料「アクア・ダルモール77ミネラル」のお問い合わせを頂戴するお客様にも、このようなご経験をお持ちの方が少なくないのです。化粧水1〜2本使い終える頃に、皮膚炎でお肌が荒れ始めるといった、時間差肌トラブルです。こういったトラブルに巻き込まれやすいのは決まって、アトピー性皮膚炎患者ん等の、いわば生活弱者です。
いったんアレルギーを発症してしまうと、ローズマリーが配合されている芳香剤にさえ反応してしまう可能性があります。またローズマリーを含んだ食品を食することで、アナフィラキシーショックのリスクさえ懸念されます。
少々前置きが長くなりましたが・・・。
さて本題ですが、ヒノキチオールとは、ヒノキやヒバの精油から抽出される成分です。国内では青森ひばに含有量が高いとされ、0.01%程度だそうです。桧のヒノキチオールの含有量は、ごく微量とされています。
ヒノキチオールは抗菌力、とくに真菌に対して、強い効果が期待できるとされています。また防虫効果もあり、忌避剤としても有効とされています。スキンケア製品においては、殺菌効果を目的として配合されるほか、新陳代謝や血行促進を期待して配合されるようです。もちろん、製品自体の保存料としての、役目も果たすようです。
このヒノキチオールを利用した、手作り化粧水も人気のようです。ただしヒノキチオール自体は一般消費者には入手困難であり、また水に難溶性の粒状であるために、ひば油が利用されるようです。グリセリンを加えた精製水にひば油を2〜3滴垂らしてシェイクしたような単純な化粧水もあるようですが、はたしてヒノキチオールの安全性は・・・。
ヒノキチオールもローズマリーエキスと同様に、アレルギー発症のリスクがあるようです。たとえば、ヒノキチオール配合の製品でアレルギー性接触皮膚炎を起こした事故が、報告されています。その方は、アトピー性皮膚炎であったことも報告されていましたから、健常者であればどうであったかという疑問が残るところです。
このヒノキチオール関する情報量は少ないため、安全性については判断が難しいところでしょう。下記の大阪府と東京都の見解が、ネット上で確認できる、偏向のない実体を反映した情報だと思われます。
大阪府立公衆衛生研究所のメールマガジンでは、「ヒノキチオールが原因でアレルギーになったという報告もあり、必ずしも安全だと確認された訳ではありません。」と、ヒノキチオールへの過信は禁物との、緩やかな警告を発しています。そして「ヒノキチオールによる抗菌力やヒトへの影響を、光分解産物も含めて詳細に調べ、安全性評価を行うことが、今後の課題です。」と、ヒノキチオールの安全性評価は、今からだとしているわけです。(この関連記事は大阪府のホームページより削除)
また
東京都健康安全研究センター
では、「ヒノキチオールは植物性の天然成分であるという安心感から,近年,繊維製品,包装フィルム5)等の抗菌剤としての需要が増加している.さらに,食品の鮮度保持剤としても期待され,既存添加物名簿に保存料(ツヤプリシン)として収載されている.」と、ヒノキチオールの盲目的な工業利用に対する反省ともとれる記述がなされています。そして「ヒノキチオールの毒性については天然物ということで詳細な検討が行われなかった.近年,各種毒性評価が行われるようになり,当センターにおいて妊娠マウスに対して催奇形性があるとの報告がなされている.」といった、ややショッキングな記述となっています。
以上のようにヒノキチオールは、「天然=安全」といった、無責任な妄想でさまざまな分野での工業利用がなされてきたわけです。そういう中で催奇性が判明したために、今更ながら安全性調査が始まったということです。言い換えれば、ヒノキチオールを使用した製品で、国民の多くが人体実験に参加させられているということです。なお生協さんでは、ヒノキチオールを使用した食品は、排除されているようです。
日本人がヒノキをスキンケア要素として最初に利用したのは、桧風呂であったかもしれません。お湯に桧に含まれるヒノキチオールが溶出したとしても、非常にわずかであることは、容易に想像できるでしょう。つまり日本人は桧には慣れ親しんではいますが、この程度なのです。ヒノキチオールがたっぷりと配合された化粧水/化粧品を、使用してきた経験はないわけです。そういうこともあるからか、やはりヒノキチオール配合化粧水や薬用化粧水にお肌が合わない方がおられるわけです。
ヒノキチオールが配合された製品で肌トラブルが生じた場合は、天然だから安全のはずと信じ込まず、直ちにご使用を中止すべきでしょう。消費者の安全をお考えのメーカーや販売者によっては、ヒノキアレルギーやアレルギー体質の方へは、使用への慎重さを喚起していますが、どうやら少数派のようです。読者様の身の安全を守るのが、最後はやはり読者様ご自身ということになります。
そして、最後になりますが、もし読者様が現在お使いの化粧水等コスメにヒノキチオールと一緒にグリチルリチン酸ジカリウム(グリチルリチン酸2K/甘草由来成分)が配合されている場合は、細心の注意が必要です。通常お肌に合わない場合は、人体の防衛本能として皮膚炎を発症して、それ以上のお肌への塗布を牽制します。しかしグリチルリチン酸ジカリウムが配合されていると、免疫機能が低下してアレルゲン等毒物を簡単に経皮摂取させてしまう、すなわち経皮感作させてしまう危険性があるのです。平成の2大薬用化粧品事故である小麦アレルギー事件を引き起こしたお茶石鹸と、ロドデノール白斑事件を引き起こした薬用美白化粧水には、このグリチルリチン酸ジカリウムが配合されていました。
漢方の基本に立ち返れば、グリチルリチン酸ジカリウムの長期連用は危険でタブーとされています。また、このグリチルリチン酸ジカリウム配合製品は肌代謝を低下させて、くすみ肌や黒ずみ肌の原因となるのですが、お肌を脆くし老化させる疑いもあります。そのあたりもどうか、ご注意下さいませ。(詳しくは下記画像をクリック下さい。)
これらの記事が、皆さまのより安全で快適なコスメライフの、一助となれば幸いです。
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