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褐藻エキス 緑藻エキス 紅藻エキス
低刺激性化粧品に海藻エキスが防腐剤代わりに配合?
食用海藻に関する知識や技は、世界のなかで日本がもっとも優れています。そのためか、昆布(コンブ)は“Kombu”、若布(ワカメ)は“Wakame”と、日本語のまま世界で通用します。時折、
無知な外国政府が「ヒジキはヒ素だらけで危険」と悪口
をいったり、
日本の公的研究機関の無知な連中が「閉経後の女性が海藻を食すると発ガンする危険性大」といった研究発表
をしたりしますが、それらはすべて前提とする条件から間違っている、誤った主張です。古来より日本で受け継がれてきた伝統食文化の範囲であれば、海藻はきわめて安全性が高いといえるでしょう。
いっぽう海藻の化粧品等外用に関しては、フランス、とりわけブルターニュ地方が伝統的に長い経験を積んでおり、世界一といえるでしょう。たとえば、ブルターニュの乙女たちは古来より、美しくなるために、ヒバマタ(フーカス)と呼ばれる褐藻を細かく砕き、ミルクと混ぜ合わせてペーストを作り、お肌に塗布したそうです。こういった経験はブルターニュに設置されているCEVA(海藻工業研究所)に集積され、各海藻の安全性/危険性やスキンケア効果から鑑みた、海藻利用技術が確立しています。なおCEVAは、弊社が海藻パック等のタラソテラピー製品を企画・設計する際に、技術供与をお願いする研究機関でもあります。
日本で流通している海藻由来の化粧品原料の大半は、フランスより輸入されています。既述のことからも、よほど無知な化粧品原料メーカーでもない限りは、使用されている海藻は、安全性が確保されているはずです。しかし海藻エキスが配合されている化粧水等コスメで肌トラブルを生じる方が、決して少なくないのが実情なのです。弊社はしばしば百貨店さん等でタラソテラピー製品の実演販売を実施させて頂くのですが、「海藻で肌トラブルを起こした。」といったお客様が、意外と多いのです。
とくに多いパターンは、全成分中に「褐藻エキス、緑藻エキス、紅藻エキス」と記載されている化粧水や美容液などです。
パラベンフリー
化粧水とか低刺激化粧水と思って購入して使用したところ、思わぬ肌トラブルを生じてしまった例が、決して少なくないのです。もちろん配合されている海藻エキス(褐藻エキス、緑藻エキス、紅藻エキス)以外の化粧品成分が原因の可能性もあるのでしょうが、お客様が「褐藻エキス,緑藻エキス,紅藻エキス」と感じたのであれば、それを疑ってみるのはファーストチョイスでしょう。
種々の海藻よりエキスを抽出するには、溶媒が必要です。安全性が最も高い溶媒は「水」ですが、水だけでは充分に抽出ができないのが実情です。そこで使用されるのが、
エタノール(アルコール)
や
BG(ブチレングリコール)
や
ヘキサンジオール
です。これらの物質は、海藻から有用な成分を抽出できる優秀な溶媒ですが、化粧水等コスメに配合された後も、コスメ中に残り続けることとなります。いわゆる「
キャリーオーバー
」です。正直な化粧品メーカーの場合は全成分中にそれらも表記するようですが、表示する義務はないため、表示されない場合が多いでしょう。
それらの溶媒には、それなりの危険性があります。エタノールの場合は、お肌を乾燥させる副作用があるため、乾燥肌や乾燥性敏感肌には不向きです。またアトピー肌にはタブーでしょう。BGは刺激性接触皮膚炎だけでなくアレルギー性接触皮膚炎もしばしば報告されているため、いわゆる敏感肌や乾燥性敏感肌の方には注意が必要でしょう。1.3-ヘキサンジオールの場合は、もともと人体に対する有害物質であり、皮膚や粘膜への刺激が強く、使用者が妊娠中の場合は胎児への悪影響も懸念されます。こういった理由からも、どのような溶媒が溶け込んでいるかを、化粧品メーカーに確かめておく必要があるでしょう。
そして今ひとつ大きく懸念されることは、「褐藻エキス、緑藻エキス、紅藻エキス」が防腐剤/保存料がわりに配合されている場合も、あり得るということです。既述のように、国内で流通している多くの海藻エキスは、フランス産です。エキスは液体である、すなわち重量物であるため、通常は船便でフランスから輸入されます。航路で日本に到着するには2〜3週間かかりますが、途中で赤道を通過します。そのため防腐処理がなされているのですが、防腐剤である「
パラベン
」が高濃度で配合されることとなります。
正直な化粧品メーカーは、全成分中に「褐藻エキス、緑藻エキス、紅藻エキス」のほかにも、「パラベン」も表記しているでしょう。しかし全成分に、「褐藻エキス、緑藻エキス、紅藻エキス」とだけ表記し、「パラベン」を表記しなくてもかまいません。なぜなら既述のように、パラベンはキャリーオーバーであるからです。これはあくまでも、美容業界における噂のレベルのことですが、この海藻エキスを防腐剤として配合し、キャリーオーバーは全成分に一切記載しない化粧品メーカーも存在するとのことです。
フェノキシエタノール
を加えることで、海藻エキスに含有されているパラベンと、防腐の相乗効果が得られます。防腐効果が上がるということは、お肌への危険性も増大すると考えるべきでしょう。
キャリーオーバーが表示されていない化粧水や美容液は、ノンパラベン化粧品、パラベンフリー化粧品、低刺激化粧品をお求めにりたい自称「超敏感肌」の消費者対策には、とても魅力的な化粧品に見えてしまいます。そして実際にその製品をお肌に塗布したところ、キャッチフレーズや宣伝と違えるほどの刺激があり、「海藻」が悪者になってしまった可能性が、十二分に考えられます。なお念のためですが、ヨードアレルギーや甲状腺疾患の場合は、海藻成分自体は、不向きとなりえます。
これらの情報が、皆さまのコスメライフの一助となれば幸甚です。
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