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化粧品成分/美容・健康情報 AtoZ 記事一覧へ オーガニックコスメとは？ 自然派化粧品・無添加化粧品とは？ （「オーガニックコスメの真実シリーズ」21編を書きました。→ 初回記事 私は敏感肌だから、何か良いオーガニック化粧品は？ カブレやすい体質だから、自然派コスメが欲しい・・・。 お肌にトラブルを抱えている方や、お肌にもロハスをとお考えの方で、インターネットを駆使して安全な化粧品や化粧水を探している女性は、多いのではないでしょうか。少しでもお肌に優しいコスメととお考えになられるのは、たいへんよいことだと思います。しかし化粧品探しにおいては、注意が必要です。 食品の場合であれば、わりと簡単に農薬汚染の可能性が低い、安全性の高い農産物が入手可能です。なぜならJAS法で、「有機」または「オーガニック」という文言は、厳しく規制されているからです。たとえば商品そのものに「有機栽培」または「オーガニック」と表示する場合は、それなりの許可を受けておかなくてはなりません。許可を受けるためには、その農地での過去の農薬の使用状況や周囲の環境なども、厳しく吟味されます。加工品の場合は、その加工施設も審査の対象となります。 商品に「オーガニック/有機栽培」といったラベルを貼り付けるのではなく、インターネット上などで「オーガニック」と宣伝する程度は、JAS法に基づく認証を受けていなくとも、まだまだ大丈夫のようです。ただし至極当然のことですが、有機栽培ではないデタラメの農産物や農産物加工品を「オーガニック」と宣伝すると、この場合は景品表示法に違反するため、行政指導・行政処分の対象となっています。 いっぽう化粧品に関しては、なんら法的規制もなく、また定義も定まっていません。少々乱暴な言い方になりますが、メーカーや販売者が、「オーガニック」な雰囲気のパッケージだと思えば、それはオーガニック化粧品となり得るのです。中身（本質）と無関係な雰囲気や外観でさえ、そのように利用されてしまい、イメージに左右されやすい方は成分をよく確かめずにご購入されるのが現実です。 また最近ではパラベンフリーのオーガニックコスメと称する化粧水等に、「1,2-ヘキサンジオール」という化学合成防腐剤がよく添加されているようです。「パラベンフリー＝オーガニック」といった理屈でそのようになっているのでしょうが、1,2-ヘキサンジオールは発がん性や催奇性の評価は一切なされておらず、アメリカでは猛毒扱いの防腐剤です。（→ 詳細記事） 弊社の経験では、パラベン配合化粧品で肌トラブルを生じなかった方が、この1,2-ヘキサンジオール配合品で肌トラブルを起こした方が少なくありません。 そしてもうひとつ・・・。たとえば原料となるヤシ油がオーガニックであっても、化学合成されてしまえば合成界面活性剤であり、または合成油脂です。人体/自然にとっては、大きな脅威となり得ます。過去の記事にも書きましたが、過去の記事のようにポリソルベート80やアルカノールアミドとよばれる合成界面活性剤は、子宮にダメージを与えたり発ガン性が疑われています。コカミドDEAと呼ばれる自然派合成界面活性剤も、依然発ガン性について議論が尽くされていない様子も・・・。 その他の例として、エチルヘキサン酸セチルとよばれる合成油脂を含有するクレンジングオイルで、おでこがブヨブヨになった方もいらっしゃるなど・・・。合成・化学物質が、すべて危険であるという意味ではありません。天然だから安心と信じ込まずに、お肌に何らかの不都合が発生したら、ご使用をすぐに中止することが肝要でしょう。（→ 詳細記事） そしてコレがいちばん大事なのですが、いくら残留農薬不検出のオーガニックの原料だけで製造されたオーガニックコスメであっても、大半の植物には固有のアレルギー物質（アレルゲン）があります。代表的なものとしてよく挙がるのは、天然防腐剤としてよく配合されるローズマリー葉エキス（ローズマリエキス/ROE）です。もちろん、ローズマリー葉エキスに大丈夫な方もおられるかもしれませんが、お肌に合わない方はたとえば化粧水を１〜２本使い終える頃にアレルギー性皮膚炎を生じたりするようです。（→ 天然由来防腐剤に関する詳細記事） アメリカではUSDA（アメリカ農務省）が主導でオーガニックコスメの制度化しましたが、別の政府機関であるFDA（連邦食品医薬局）がUSDAオーガニックコスメに内在する、アレルギーの危険性について、全米に注意を促してるのが現状です。要するに、「国が定めたオーガニック＝安全」ではないわけです。（→ USDAオーガニックコスメに関する詳細記事） 以上のようにオーガニックコスメを過信することは、とても危険です。今回オーガニックコスメに関する、シリーズ記事を書きました。ご興味がございましたら、ぜひご覧下さいませ。 化粧品成分/美容・健康情報 AtoZ 記事一覧へ

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