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エチルヘキサン酸セチル
ホントに安全な天然由来成分?
前書き(2018年5月追記)
この記事(下記本文)を2013年に書くきっかけとなったのは、弊社のお客様より同成分を配合したクレンジングオイルで、皮膚が壊死した体験談を聞いたのがきっかけでした。弊社は手作り化粧水の材料や容器を販売している関係上、自称「超敏感肌」のお客様より、さまざまなご体験談を頂戴します。そのお客様はお肌は丈夫ではないのですが、天然成分(エチルヘキサン酸セチル)が肌上に残っても安全だろうと思って、メイク落とし後は洗顔フォームでクレンジングオイルを洗い流さなかったのです。その後不幸にも、皮膚が壊死して剥がれ落ちるといった、肌トラブルに見舞われました。
調べてみるとその当時は、エチルヘキサン酸セチルを「天然由来成分」「天然素材」といった、消費者を惑わす情報がインターネット上で流布されていました。エチルヘキサン酸セチルを洗浄成分とするクレンジングオイル等メイク落としの広告では、「メイク落とし後は拭き取りだけでOK。ダブル洗顔不要。天然成分だから安心。」といった宣伝まで、なされる始末でした。同成分を天然由来とする根拠は、天然素材を化学合成して得られた物質であるという、あきれた理屈でした。そこで早速この記事を書いて、ネットを通して広く注意を呼びかけたわけです。
この記事を書いた当初より、GOOGLE等大手検索サイトでは「エチルヘキサン酸セチル」の検索ワードで1〜5位の上位ランクを維持し続けたためか、業界に影響を与えたようです。今では同成分を含有するクレンジングオイルのメーカーや販売者も、エチルヘキサン酸セチルを「天然成分」などと表現することも、なくなったようです。また美容サイトでも、このサイトで使用していた「化学合成油脂」というフレーズをそのまま使うようになり、「エチルヘキサンセチルは化学合成油脂」ということは、当たり前のこととなりました。
また同成分配合メイク落としの使用方法についても、改善がなされてきているようです。弊社では上記のお客様以外にも、複数の方がエチルヘキサン酸セチル配合クレンジングオイルで皮膚の壊死の肌トラブルのご経験をお持ちであったのですが、同様のことが世間で多発していたためか、それまで同成分配合クレンジングオイルをダブル洗顔不要としていたメーカー/販売者も、ダブル洗顔を強く推奨し始めたようです。エチルヘキサン酸セチルは、それまで人類が接したことのない未体験の物質であり、使用後はキレイに分解して洗い流しておくことは、至極当然のことでしょう。本来は肌に触れるのも躊躇すべき、未知の物質であるわけですから・・・。(詳細は「後書き」)
このように改善されてきた点もあれば、放置されている点もあります。たとえば全成分表示における、追加説明です。メーカーによっては、エチルヘキサン酸セチルの成分表記に併せて配合目的を追記しているのですが、「エモリエント剤」と表記している製品もあるのです。もちろんエチルヘキサン酸セチルはエモリエント剤としての働きもするわけですが、クレンジングオイルという洗浄剤における同成分の配合主目的はあくまでも、「洗浄」であるわけです。ですから本来は「洗浄剤」と表記すべきことでしょう。そうしなければ消費者は、誤解をしてしまいます。成分表示は本来、消費者の安全のための制度です。
ついでながらですが、エチルヘキサン酸セチルのエモリエント効果という言葉に対して、過度な装飾も見受けられます。本来「エモリエント」という意味は、軟化させるという意味であり、潤いを与えるという意味ではありません。たとえば野球に使用するグローブやミットを使いやすくするため、とくに曲げたい部分にたっぷりと機械油やワックスをしみ込ませたりします。これもエモリエントと呼ばれる野球用具のお手入れの行為ですが、グローブやミットに潤いを与えるわけではありません。むしろ皮革への水分の侵入を防いだり、防水効果があるわけです。
エチルヘキサン酸セチルは油剤であるため、なるほどお肌からの水分の蒸発を防ぎ、お肌の潤いをキープできるような連想をさせます。もし読者さまがエチルヘキサン酸セチル配合のクレンジングオイルをお使いであれば確かめて頂きたいのですが、エチルヘキサン酸セチル配合のクレンジングオイルをお使いになられて、本当にお肌は潤っているでしょうか? いわゆるニキビ跡の穴は別として、角質層が本当に潤っていれば、毛穴はピタっと閉じています。たとえば弊社のタラソテラピー海藻パックは「非緑色」という独自の配合で高保湿効果があるのですが、お手入れ前にお肌が極度に乾燥していて毛穴が開いていても、お手入れが終わる15分後には毛穴レスになるのです。これが潤いというものです。
少なくとも弊社では、エチルヘキサン酸セチル配合クレンジングオイルで、毛穴が閉じたといったお話は聞いたことはありません。その宣伝のお肌が潤うとは、油剤やクリームではなく、水(H2O)で潤うことのようです。油剤やクリームで潤ったように感じても、それは油剤やクリームが角質層内の水にとって代わっているだけであって、干からびていることと大差ないでしょう。そのような状態は、タルミやシワの量産体制ともいえるでしょう。
本文(2013年作成)
最初にお断りしますが、この記事はクレンジングオイル等の合成洗剤に含有される「エチルヘキサン酸セチル」という化粧品成分の、悪口を書くものではありません。同成分を正しく把握して頂くことが、この記事の目的です。同成分を天然成分で安心と信じ込み、同成分を含有するクレンジングジェル/オイル等で肌トラブルを起こしても使い続けた結果、ひどい肌トラブルまでいたってしまった、複数のお客様がおられたことが、この記事を書いたきっかけです。
肌トラブルとは、額の皮膚がブヨブヨになって剥がれるといった感じです。これは過去の記事の、ハンドクリームによって手がふやけるトラブルに酷似しています。かわいそうにもその方々は、お肌に優しい天然成分のみで出来上がっていると信じて疑わなかったために、何度も何度も額の皮膚を剥がし落としながらも、そのクレンジングジェル/オイルを使い続けたそうです。その他には、毛穴の開きが大きくなってしまったとか・・・。毛穴が開くということは、お肌がひどく乾燥していることを示します。
過去の記事
にも書きましたが、合成界面活性剤や合成油脂等の刺激物に、耐性のある方とない方の差が、年々大きくなってきているようです。
過去の記事
で「手の異常なフヤケのメカニズム」を書きました。この冬はハンドクリームによる手荒れが多かったせいか、じつに多くのアクセスを頂戴しました。異常なフヤケは、化学合成物質が刺激物として働き、肌細胞を破壊しているために発生します。通常は細胞膜を通して流入する水が、死滅した細胞膜の破れた穴から直接流入するため、異常にふやけるわけです。額がブヨブヨになって剥がれるのも、同じ現象でしょう。
額の皮膚がブヨブヨになった直接的原因が、エチルヘキサン酸セチルであるという確たる根拠はありません。クレンジングジェル/オイルに含まれていた、他の成分である可能性もあります。またエチルヘキサン酸セチルが、他の成分と共謀してダメージを与えたかもしれません。しかしクレンジングオイル使用後は洗顔フォーム等でこの油脂を洗い流さなかったという使用方法から考えれば、エチルヘキサン酸セチルを疑ってみるのは妥当でしょう。
弊社がここで問題としているのは、エチルヘキサン酸セチルで肌トラブルが生じた可能性があるという点ではありません。化粧品やクレンジングオイル等の合成洗剤は、お肌に会わない場合があります。肌に合わないことがわかったら、使用を即刻中止すべきです。安全性の高い製品をつくることができても、すべてにおいて100%安全なものなど、この世の中には存在しません。
問題と思えるのは、そのお客さまが天然派志向であり、そのクレンジングオイルのキャッチフレーズで惑わされていたた点です。私が指摘差し上げるまでは、「エチルヘキサン酸セチルは石油系ではなく天然の素材であるから安全性が高い」と、大きな誤解をされていました。いずれの場合も、「石油系合成界面活性剤不使用」「鉱物油不使用」などといったキャッチフレーズとともに、お肌に優しい、マイルドといった表記がなされていたとのことでした。このいきすぎた販売者側によって醸成された誤解が、肌トラブルが出ても使い続けさせることにつながったわけです。
やたら「天然は安全/安心」とPRし過ぎると、消費者の方が誤解をしてしまいます。
過去の記事
「ローズマリーエキスは天然防腐剤だから安心?」にも書きましたが、アレルギーとも思えるの重篤な肌トラブルが生じても、使い続けてしまうのです。いったんアレルギーを発症してしまえば完治することは困難で、たとえばローズマリーを含有する芳香剤に反応したり、ローズマリー抽出物を配合した加工食品でアナフィラキシーショックといった、その後の人生に大きな支障が出るようです。
「私は天然派の洗顔料や化粧品を使っているから安心!」と何の疑いもなく、毛穴が開いて黒ずんだ鼻(いわゆる苺鼻)に鼻パックをしている方も多いようです。毛穴とは、簡単に開くものではありません。肌トラブルを生じないまでも、自然派志向の女性にありがちなことでしょう。
エチルヘキサン酸セチルは人類が作り出した、化学合成油脂です。いくら原料が天然のものであっても、化学合成してしまえば化学合成物質です。開発されたのは最近のことであることから、ある意味石油鉱物油/石油よりも、人類に不慣れな油脂でしょう。この配合目的ですが、多くのクレンジングオイル/ジェルの説明では、「エモリエント」と表示されています。この点がまた、消費者の誤解を招きます。
エモリエント効果とは、お肌を柔らかくする効果です。ハンドクリーム等に配合している場合は、そのように表示するのは正しいでしょう。しかしクレンジングジェル/オイル等の洗顔料に配合する場合は、本質的には「洗浄剤」とすべきでしょう。洗顔料に配合される場合のエチルヘキサン酸セチルの本質的な働きは、溶剤だからです。
エチルヘキサン酸セチルは、単体の場合は洗浄力は、それほど強くないようです。しかし、たとえば「ジイソステアリン酸ポリグリセリル-10」や「オクチルドデセス-25」といった合成界面活性剤と混合した場合は、強力な洗浄力を発揮することが知られています。そうでなければ、化粧下地クリームに含まれる合成ポリマーを、分解することもできません。ですから、たとえばオリーブオイルやホホバオイル等の、クレンジングオイルとして洗浄力のほとんどない天然油脂とは、まったく次元の違う油脂なのです。
以上のように、エチルヘキサン酸セチルは天然派とは程遠い、人類にとって不慣れな合成油脂でであることを、まずはご認識頂く必要があると思います。
でも、天然の原料を合成したのだから、石油系の化粧品成分よりも安全なのでは?
これはまったく正しくない、イメージだけのお話でしょう。過去の記事にも書きましたが、石油系素材のほうが歴史があります。その分危険性の高い成分は、どんどん淘汰されてきています。しかしエチルヘキサン酸セチルは、比較的新しい成分です。新しい成分ということは、ある意味消費者のみなさんがお金を支払って、人体実験に協力しているということになります。
自然派志向の化粧品は高く売れるということで、天然の素材を化学合成した、化粧品成分がどんどん生まれています。
過去の記事
にも書きましたが、化粧品成分として登録されるのは、様式さえ整っていればいいのです。安全性は、二の次の可能性があるわけです。
たとえば・・・。これは化粧品に使用される合成界面活性剤になりますが、
過去の記事
のように「ポリソルベート80」は、女性の性的機能を破壊する危険性が指摘されています。また
別の記事
で書きましたが、ボディソープやシャンプー等に使用されるヤシの実合成界面活性剤のアルカノールアミドは、発ガン性が疑われています。どちらも、天然成分を化学合成した成分ですが、自然派成分とPRされています。
でもアレルギーテスト済みと表示されている製品だったら安全なのでは?
このようなご意見を、頂戴するかもしれません。確かに安全性を確かめるには、メーカーとしては最大限できるものと言えましょう。しかし
別の記事「百戦錬磨のアレルギーテスト志願者たち」
にも書きましたが、お肌が弱いとお思いの方が少々のお金をもらって、アレルギーテスト(パッチテスト)に参加するでしょうか? 答えは「NO」でしょう。お金を貰っても後々まで肌トラブルを抱えてしまっては、たいへんだからです。
また日本では参加者が集まらないからということで、海外で黄色人種以外の方にパッチテストがされる場合がほとんどのようです。この点を踏まえたうえで、「アレルギーテスト済み」の意味をご評価されるほうが、よろしいかと存じます。アレルギーテストの実態をご存知で、「アレルギーテスト済み」という表現に疑問を呈している皮膚科のお医者さんもいらっしゃいます。残念ながらこれが実態ですが、「アレルギーテスト」とはメーカーができる最大限の誠意ととらえるべきでしょう。ですから「お肌が丈夫な方であればまず大丈夫!」というのが、「アレルギーテスト済み」の安全レベルということなります。
化粧品会社の発するキャッチフレーズに惑わされることなく、正しい認識を持つのが大事だと思います。そしてお肌に合わないと思ったら、勇気をもってご使用を中止すべきでしょう。化粧品/コスメやスキンケア製品をお使いの際は、この点がイチバン大事であると、アルガアイは考えます。
後書き(2013年5月追記)
「前書き」の続きとなりますが、エチルヘキサン酸セチルの安全性について、安全性を強調するサイトが多いのは、以前と変わりはないようです。たとえば短期間のパッチパッチテストで皮膚に異常が生じなかったといった程度で、安全だと断定する風潮です。しかし実際の使用状況から鑑みれば、消費者の皆さんはエチルヘキサン酸セチルを長期連用するわけです。ダブル洗顔でエチルヘキサン酸セチルを完全に洗い流さない場合は、何年もエチルヘキサン酸セチルをお肌にまとうわけです。パッチテストとして不十分であることは、明らかでしょう。またお肌に弱い方は、まずパッチテストには参加しないでしょう。要するに、エチルヘキサン酸セチルの安全性は、何ら確保されていないということです。
それまでのメイク落としには、溶剤として鉱物油が配合されるのが一般的でした。そのためクレンジングオイルは、石油臭がありました。しかしエチルヘキサン酸セチルはほぼ無臭で、その点ではエチルヘキサン酸セチルには優位性があるでしょう。しかし安全性に関しては、鉱物油のほうに優位性があります。鉱物油は天然素材であるために、人体にそれなりに馴染みがあり、またこれまで危険性情報は蓄積されています。しかしエチルヘキサン酸セチルは人類にとっては得体の知れない化学物質であり、危険性情報が蓄積されるのはこれからでしょう。エチルヘキサン酸セチルの原料メーカーの安全情報シート(MSDS)等をみれば一目瞭然で、催奇性や発がん性や胎児に対する危険性については、「情報なし」というのが実情です。
なおこの記事では、読者様がダブル洗顔による肌負担にお悩みという前提で、記述しております。すなわち、合成洗剤でお顔を洗えば、たちまちお肌が乾燥して、毛穴が開いてしまったり、テカリがひどくなったり、粉吹き肌になったりする方です。逆に合成洗剤で洗顔してもなかなか乾燥しない丈夫な方もいらっしゃるようですが、そのような方はまずこの記事を、ご覧になられないでしょう。
最後になりますが、もし読者様が合成洗剤洗顔の肌負担が大きいとお感じであれば、思い切って純石鹸洗顔でメイク落としができるナチュラルメイクに切り替えることも、ひとつの改善方法です。弊社の今までの経験では、30代の頃からダブル洗顔の肌負担を感じ始める方が多く、40代になって瞼などの皮膚の弱い部分にカブレが生じる等の、限界に至る方は少なくないようです。弊社がおすすめするナチュラルメイクとは、化粧下地を塗布しないファンデ直塗り(ファンデーション直塗り)です。お肌に優しい純石鹸でも簡単に落とせるため、肌負担は劇的に大きく軽減できます。肌負担が小さくなれば素肌がとてもキレイになります。たとえば、それまで開いていた毛穴が閉じたり、シミが消えたり薄くなったりといった感じです。それはすなわち、素肌を隠す必要がない、すっぴん美人になれるということです。
(以下弊社製品PR)
ファンデ直塗りがキレイにできる化粧水は、なかなか見つからないかもしれません。もしファンデ直塗りですっぴん美肌を目指されるのでしたら、、ずっと下に記載している「アクア・ダルモール77ミネラル」のPRをご覧下さい。お薦めレシピで出来上がった77日分の化粧水をお肌に塗布すると、ファンデーションがよれずにキレイにお肌に落ち着くと、リピーターのお客様からとても人気です。残念ながら、しっかりメイクやばっちりメイクといった、厚化粧や厚塗りはできません。しかしフワっとした優しい雰囲気のナチュラルメイクは、ママをより優しくみせるということで、お子様にも好評のようです。
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