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天然由来成分にこだわる人
vs
パッケージにこだわる人
この一連の記事は、オーガニック化粧品や自然派化粧品の、悪口を書くものではありません。いわゆる自然派化粧品に対する過信による健康被害を避ける、または重篤化を免れていただくのが目的です。あらかじめお断りしておきます。
(オーガニックコスメ の本当を知ろうシリーズC)
前回の記事
では、オーガニック化粧品(ノンケミカル化粧品?)のほうが、通常の化粧品(ケミカル化粧品?)よりも重篤な肌荒れの危険性が高い傾向があることを書きました。今回は、自然派にこだわる危険性について書きたいと思います。
弊社はしばしば百貨店さん等で、タラソテラピー製品の店頭販売をさせていただきます。その際にお客様と、スキンケアや化粧品についてのお話をさせていただきます。もちろん、売り上げも上げたいのですが、こういった実際にお客様から直接ご意見やお声を頂戴する機会はたいへん貴重であり、商品作りや改良の参考にさせていただきます。
その他にもいろいろなことを、教えていただくことがあります。そのひとつが今回のテーマである、どのように化粧品を選ぶか、そしてその選択が肌トラブルに直結した経験等についてです。おおざっぱになりますが、下記のタイプに分かれると思います。
@パッケージを含めたコスメ製品の雰囲気や標榜している効果で直感的に決める
Aできるだけ天然成分を使用している化粧品を選ぶ
B成分を一つひとつチェックして決める
ざっと、以上のような感じです。ただし価格に関しては、今回は不問として列記しました。
正式なアンケート調査を、実施したわけではありませんが、おおよその傾向が感じられました。1つは、@とAの方は、肌トラブル等に遭遇しやすいようです。@はとても、面倒臭がり屋さんです。「成分までイチイチ調べてどうするの?」といった感じでしょうか・・・。Aの方はこだわりという一面はありますが、実情は@の方と同じで、「天然=安全」という公式で、化学合成の原料を使っていないコスメを選んでいるだけです。ただし、正確には、「選んでいるハズ」です。
Aの方は、ただ単に宣伝されている言葉だけにとらわれて、それ以上は深く踏み込まない方が、少なくないようです。たとえば、「石油系界面活性剤は使用していません!」というキャッチフレーズで、意図しない化粧品を使ってしまうことがしばしば・・・。
過去の記事「それはホントに天然界面活性剤」
で書きましたが、実情は天然の植物成分を化学合成した、タダの合成界面活性剤であり、それも発ガン性や不妊化リスクがあったりと・・・。それであれば、石油系のほうが安全だと思えてくる場合も! (石油系の原料は歴史が古いため、危険性の高い化粧品成分は淘汰されているようです。)
また
別の過去の記事「エチルヘキサン酸セチル配合クレンジングオイルで額がブヨブヨ ホントに自然派? 毒性は?」
で書きましたが、やはりこれも天然成分を化学合成した、合成油脂です。「天然=安全」という公式がその方を縛りつけていたためか、私が「天然油脂ではなく合成油脂」と指摘差し上げるまでは、おでこの皮がふやけて剥がれれ、またふやけてはがれてもずっと使い続けておられたようです。
そして最近イチバン多い事例が、
過去の記事「ローズマリーエキス天然防腐剤配合化粧水による時間差トラブル」
に既述した、重篤な肌トラブルです。使用者の何パーセントに、アレルギーが出てくるかは不明です。しかし決まって、使い始めはなんともないようです。しかし化粧水をボトル半分〜1・2本使用していくうちに、肌荒れが出てくる方がいらっしゃいます。
ローズマリーエキスやローズマリーそのものによる事故例は日本語では、厚生労働省の安全情報のページに列記されている程度です。しかし英語で調べてみると、いろいろと重篤な事故例があるようです。肌でアレルギーに達してしまった方が、アナフィラキシーショックを起こすか否かは不明ですが、ローズマリーエキス配合の化粧品でアレルギーを発症した方は、それ以降は経口摂取も気をつけられたほうがよろしいのではないでしょうか・・・。
このようにみてると、@の方よりもAの方のほうが、より重篤な肌トラブルのリスクが高いようです。「オーガニック」とか「完全無添加」といったキャッチフレーズが冠されたコスメですから、コストも高くかかっています。安全な天然成分が安全であるわけで、リスクのある天然成分もあるわけです。
Bの方は研究熱心ですので、過去にお肌に合わなかった成分を外すなどの対策がしっかりしているためか、肌トラブルはあまり起こさないようです。化粧品成分にたいへん詳しく、なかには化粧品成分の本質を見抜いている方も少なくありません。たとえば、美白効果が宣伝されていたグリチルリチン酸ジカリウム(グリチルリチン酸2K)配合薬用石鹸の危険性を見抜いていて、あの加水分解コムギアレルギー事故とはまったく無縁といった感じです。
化粧品成分を天然か化学合成かに分けるのは、たいへんたやすいことです。「石油系界面活性剤を使用していません。」、「完全無添加」といったキャッチフレーズを使っている化粧品メーカーは、そんな傾向のお客様がターゲットになります。ターゲットにならないように、ぜひ一歩踏み込みましょう。天然というだけでは、決して安全性は担保されません。
次の記事
では、オーガニック化粧品でアナフィラキシーショックにいたる可能性について、書きたいと思います。
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