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浴槽内で手が異常にふやけるメカニズム手荒れ防止のハンドクリームで手が荒れることも!
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手肌がカサカサと肌荒れ状態が進行すれば、やがてはアカギレやひび割れ等の、ぱっくり割れに悪化していきます。また主婦湿疹とよばれる手湿疹も、決して軽視できない症状でしょう。そういったことにならないようにと、医薬部外品のハンドクリームがあるわけです。 しかしすべての方が、ハンドクリームで対応できるわけではありません。過去の記事(悪環境や有害添加物に耐性がある「都会派」 vs 耐性がない「天然派」)で書きましたが、合成界面活性剤等の化学物質に、強い刺激を受ける方もおられるからです。 言いかえれば、ハンドクリームでしっかりケアすることによってしっかり防御できる方もいらっしゃれば、救世主であるはずのハンドクリームで、逆に手荒れを起こしてしまう方もおられるということです。その代表的な例として、手が極端にふやける現象があります。 お風呂にゆっくり浸かっていると、手指がふやけます。これはいわゆる浸透圧によるもので、指の外側に位置する細胞の中に、水分が細胞膜を通して流入することによって起こります。逆に海水浴をした場合は、細胞内の水分が細胞膜を通して水分が海水中に流出していき、手指がしぼみます。これらの現象は健康な範囲のもので、まったく問題ないでしょう。(ただし30分以上の長風呂問題でしょう。 ) しかしハンドクリームを使用していて、入浴中にひどくふやける場合には、大きな問題があります。同じように湯船の中の水分が細胞内に流入しているのですが、それは細胞膜を通してではありません。お湯はハンドクリームに含まれる刺激物が破壊した細胞膜の部位(穴)を通って細胞内に入り込み、異常にふやけるわけるそうです。 弊社のアドバイザー医師の北廣美先生(奈良県三郷町 医療法人やわらぎ会 理事長)によれば、細胞膜が破れた場合は直接どんどん水が流入するそうです。細胞膜が破れると、当然細胞は死滅していきます。皮膚がはがれ落ちるのは、そのあたり一帯の細胞が死滅して、脱落するためだそうです。 ハンドクリームには防腐剤の他、乳化剤(合成界面活性剤)等の刺激物が含まれます。「耐性がある人vs耐性がない人」と題した過去の記事にて記述しましたが、耐性がない方の細胞には、細胞に強く働く可能性があるわけです。またお肌への油分の補い過ぎは、皮脂の分泌を低下させる副作用があります。ハンドクリームを塗ったあとは、前にもまして手指が乾燥するわけです。 手荒れを防ぐ目的でハンドクリームを塗布したのに、逆に手荒れが起こってしまう・・・。そんな方はぜひ一度、化粧水を塗ってみるのも一つの方法です。化学/天然防腐剤無添加の低刺激ローションが理想のため、また量的にたっぷりと使用したいため、手作り化粧水がオススメです。 弊社は時々百貨店さん等でタラソテラピー製品の実演販売を行っていますが、その際多くのお客様とお話をさせていただきます。ほとんどのお客様は、化粧水はお顔や首周り程度にお使いで、手や他の部位にはほとんどお使いではないのです。それは経済的な理由と、化粧水は「顔専用」だとの先入観がおありのようです。 お顔の場合は化粧水で保湿して、乳液等でフタをします。手にも同じような、愛情を注いでみられてはいかがでしょうか。北先生によれば、クリームよりも化粧水のほうが刺激も少なく、有効になる可能性があるとのことです。どうしてもバリア性を高めたい場合は、化粧水を塗った後に、薄くクリームでコーティングすることも、ひとつの方法でしょう。 なお、すでに肌荒れを通り越した状態の場合は、お医者さんでの治療や薬剤師さんへのご相談を、オススメします。 (ココログの関連記事) (アメブロの関連記事) (はてなブログダイジェスト版記事) |
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