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天然防腐剤配合オーガニックコスメ
〜 パラベン配合より安全は正しくない! 〜
この一連の記事は、オーガニック化粧品や自然派化粧品の、悪口を書くものではありません。いわゆる自然派化粧品に対する過信による健康被害を避ける、または重篤化を免れていただくのが目的です。あらかじめお断りしておきます。
(オーガニックコスメ の本当を知ろうシリーズH)
前回の記事
では、無農薬栽培のボタニカル原料を成分とする、オーガニックコスメの安全性に関して書きました。今回は植物から抽出した、天然防腐剤配合のオーガニックコスメの安全性について書きたいと思います。
お客さまとお話をしていて、とにかく多いのがローズマリーエキス配合の自然派化粧水による時間差肌トラブルです。(→ 詳細は
過去の記事
) そのためにこのシリーズでも、時折この化粧品成分に触れて、「天然防腐剤だから安全!」と信じ込まないようにと書いてまいりました。
もちろんお身体が丈夫であって、問題ない場合があるかもしれません。しかし一旦肌荒れを生じ始めたら、すぐにご使用を中止すべきです。私はこのローズマリーエキスが特段危険な成分と申し上げているのではなく、「安全だ!」と信じ込むことがたいへん危険と申し上げているです。
お話をしたお客さまによれば、「天然系防腐剤だから安全!」といったキャッチフレーズを信じこんで購入するパターンが多いようです。だから化粧水をボトル半分〜2本使ううちに時間差の肌荒れが生じ始めても、原因が化粧水以外だと思いこんでしまいます。その結果、肌荒れ程度にはとどまらず、重篤な皮膚炎に悪化していく場合があるようです。
ローズマリーには、アレルゲンが含有されています。「時間差肌トラブル」を「アレルギーのバケツ理論」で説明すれば、だんだん肌を通してアレルゲンを吸収していき、ある程度までは身体の中のバケツでアレルゲンを受け止めます。しかし限界にきたときに、アレルゲンが身体の中で溢れ出し、一気に肌荒れという現象になって現れるということになります。
しかもこれは、世代をまたぐ可能性もあるようです。ローズマリーエキスを保存料/防腐剤として高配合した化粧水で、一旦身体がアレルギーを起こしてしまうと、その方の子孫にまでアレルギーが引き継がれるという可能性です。
植物というものは、人間や他の生物に食されたり利用されるために、生きているわけではありません。ですから
過去の記事
でも書きましたが、自らの身に毒素をまとい、食べられないように身を守ります。シイタケが良い例です。
シイタケは微量のホルマリンを産生するために、生で食すると害があります。ですから必ず加熱してホルマリンを抜いてから食します。シイタケのホルマリンを集めて天然防腐剤をつくれば、たしかに化粧水はなかなか腐らないかもしれません。しかし猛毒となって、あなたの身体を蝕むでしょう。ですから「天然防腐剤は安全!」は、正しくないでしょう。
ローズマリーエキスのほか、チョウジエキスやGSE(グレープフルーツ種子エキスなどの、天然系防腐剤が化粧品に使用されます。パラベンなどの化学合成防腐剤に比べて、残念ながら安全性に関するデータの蓄積は、まったくないといっても過言ではないでしょう。
パラベン配合の化粧水で問題がなかったのに、天然防腐剤入りのオーガニックコスメで肌トラブルを起こした方が少なくないことは、この実態でうなずけるでしょう。私が知りえる限りでは、タイトルの「天然防腐剤配合のオーガニック化粧品は安全性は高い?」は、残念ながら×です。
そしてもう一つ見逃してならないことは、「防腐」という効果まで導くためには、その天然防腐剤は高濃度に配合されたり、薬効が強いといえるでしょう。アレルギーの危険性は、歪めません。
シリーズDの「オーガニックコスメ/自然派化粧品でアナフィラキシーショック?」
にも書きましたが、大事な点のため繰り返し書きたいと思います。
口から体内に入る場合(経口摂取)には、いろいろな関所を通ることになります。しかし表皮、とくに粘膜を通して体内に入る場合(経皮摂取)は、ある意味無防備なのです。同じ成分であっても、食品ではアレルギーを起こさなくとも、化粧品でアレルギーを起こしてしまう場合があるわけです。加水分解コムギ成分によるアナフィラキシーショックも、経皮摂取した成分によって、アレルギーが引き起こされたと考えられています。
日本では化粧品原料よりも、食品原料のほうが高い安全性が求められるとお考えの方、少なくないようです。しかしフランスなどのEU諸国では、一般的には化粧品原料のほうが厳しく取り扱われます。日本の常識はEU諸国の非常識であり、これが化粧品による健康被害という現象につながるようです。
繰り返しになりますが、私は天然防腐剤配合の化粧品/化粧水を、危険だと決めつけているわけではありません。安全だと信じ込むことが危険であると、申し上げているだけです。何らかの肌トラブルが生じた場合は、勇気をもってご使用を中止すべきでしょう。
次回の記事
では、オーガニックコスメの低刺激性について書きます。
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