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天然由来成分・自然化粧品の安全性
〜歴史的・経験的に安全と確認されたものが安全〜
「安全を考え、自然にこだわる」、「天然だから安心」、「自然派コスメ」といった魅力的な文言は、テレビでも雑誌でもよく聞いたり見たりするキャッチフレーズです。自然はヒトに優しいといったイメージから、その化粧品・化粧水はお肌にとても優しいと思ってしまいます。しかし自然とは、それほどヒトに優しいものではありません。自然を大切にして後世に残していくことは大切なことであり、われわれの義務でしょう。しかし自然現象である台風や地震は時には大量殺りくの大罪を犯します。あなたが今お使いの化粧水が、あなたの肌上で災害を起こさなければよろしいのですが・・・。
化粧水に各種植物成分が使用されますが、植物の大半はアレルギーの可能性をもっていると考えたほうが無難です。ですから「天然だから安心」だとか、『植物性だから安心」などといった言葉は、まったく無責任きわまりない言葉です。歴史的・経験的に安全性が確認されたものが「安全」であり、そうでないものは「安全でない」もしくは「アレルギー物質/アレルゲン含有植物」なのです。
弊社もj海藻パックやタラソテラピー入浴料・化粧水に、植物を配合しています。弊社製品はすべてタラソテラピー製品ですので海洋植物を使用することになりますが、海洋植物にもアレルギーを起こすものがあります。ですから敏感肌・乾燥肌のお客さまでも安全性が高いようにするために、CEVA(在フランス・ブルターニュの海藻工業研究所)に学術協力を依頼し、まずは危険性のあるものを外してしまうのです。そして安全な素材を効果的に組み合わせて、商品化します。
ではどんな天然素材に、どんな危険性があるのでしょうか・・・。
カンゾウエキス(グリチルリチン酸2K, グリチルリチン酸ジカリウム)
化粧水等に含まれる化学/天然物質が肌にマイナスに作用しそうなときに、血行を抑えてアレルギーを抑え込む働き(ステロイド様作用)があります。もちろん使用者の安全を考えての配合ですが、肌代謝を低下させる観点から、配合しないで済むにこしたことはありません。ただし「美白」を大きく宣伝している化粧品にグリチルリチン酸2Kが配合されている場合は、注意が必要でしょう。この成分の配合量が多い場合は、肌の血行が一気に低下し、肌が白くなります。副作用として、浮腫が挙げられます。副作用が強いので、化粧品では配合量が厳しく制限されています。(→ 「
美白を求め過ぎてお肌デコボコ
」をご参照)
次に天然防腐剤として配合されるものとして、次のようなものがあります。
チョウジエキス
強い香気成分で殺生物剤に通ずる用途もあり。皮膚炎を起こすことがある。
ローズマリーエキス
スパイスとしての用途であればほぼ問題はないが、外用により、光過敏症・接触性皮膚炎・発赤などの異常を起こすことがある。また活性酸素生成による老化作用も懸念される。子宮刺激作用が確認されているため、妊産婦や授乳期の女性には、かなり注意が必要。
グレープフルーツ種子エキス
別名GSE。種を動物から守るために毒素をもたせていて、それが防腐効果をもつというもの。一説には種子に蓄積された防カビ剤がカビ退治していると言われるなど、不明な点が多い。
これら天然防腐剤は安全性のデータの蓄積は、残念ながらほとんどありません。自然植物であるウルシに触れるとかぶれない人がいる半面、かぶれが身体中に暴走する人もいます。このような実態ですので、安全性データの蓄積がある、パラベンのほうがむしろ安全と言われるゆえんです。
次にエキス化するための溶剤等の問題です。
「褐藻エキス」や「紅藻エキスなどの海藻エキスは、主にフランス等で生産されています。赤道を通るために、防腐剤もしっかり加えられます。海藻そのものが安全であっても、混ぜ物があるわけですから・・・。防腐剤のほかにも、BGなどの溶剤は接触性皮膚炎を起こす可能性があります。
バイオ関連(半天然?)
最近ブームのEGFやFGF(ヒトオリゴペプチド)は、遺伝子組み換えの大腸菌から生成されます。生産国は主に中国です。ヒトオリゴペプチド自体は、将来有望な素晴らしい成分と思います。問題は未知の不純物も生成されていないかということです。EGFやFGF中に混入する遺伝子組み換え大腸菌がしっかり滅菌されていたとしても、やはり異物による危険の可能性は拭えません。以前日本で何人もの方が亡くなった、「トリプトファン事件」が起こりました。やはり遺伝子組み換えの大腸菌により生産された有用なアミノ酸のほかに、死に至る毒素が生成されていたのです。そういうわけで弊社のアドバイザー医師の先生よりも、しばらくは化粧品に使用しないように言われています。しかし多少の副作用があってもそれ以上のメリットが重視される医療の現場では、どんどん使用されるべき成分かもしれません。
このように天然といっても、いろんな危険性が存在します。合成のものでも安全なものがあれば、天然でも危ないものがあるわけです。もちろん天然由来だからといって、全ての方に異常が発生するわけではありません。各化粧品会社はもちろん、できるだけ安全な化粧品を開発しようとしているわけですから。しかし
肌に合わないと思ったら、すぐに使用を中止する勇気が必要
だと思います。
先日の百貨店さんでの実演販売で、天然防腐剤を含有する化粧水を使用している女性が来られました。その女性はお気の毒にも、肌に炎症が起きながらもずっと自然派コスメを使い続けていたそうで、「天然由来のものを使用しているのに肌が荒れるなんて、よっぽど私の肌は弱い。」と言われていたのです。そこで天然防腐剤の場合は、安全性データの蓄積がない。合う人も居れば合わない人も居る。」とお伝えしたところ、「え〜天然だからまったく安全だと思っていた!」と言われていました。それほど「天然」という言葉は、みなさんを盲目にさせてしまうほど魅力的なのです。
これは私が業界内に身を置くことで知り得るお話ですが、「天然素材」「自然原料」で製品を作れば、イメージが高くなり高く売れるという考え方は、実際に存在します。サプリメント業界にも化粧品業界にも! ですからむしろ「天然=安全は幻想」とぐらい思っていただいたほうが、みなさんのお肌がキレイでいられるのではと思います。
「天然」を前面に出してなにか安全性らしさや安全度のPRを耳にされたら、過度に信用することなく、メーカーに詳しく聞いてみましょう。みなさんの安全を守ることができるのは、みなさんご自身です。われわれメーカーには、答える義務があると思います。
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