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エデト酸配合の無添加石鹸?
〜 不純石鹸 平成のまとめ@ 〜
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1.エデト酸塩配合の無添加石鹸?
ドラッグストアさんのようや実店舗だけでなく、インターネット上のオンラインショップをみてみると、いろいろな「無添加石鹸」を見つけることができます。「無添加」という言葉はたいへん魅力的であるため、だいたいにおいて大きな字で「無添加」と表示されています。その言葉だけを信じて、中身を十分に確かめないまま購入され、使用中の刺激やご入浴後のひどいお肌の乾燥を感じ取ってから初めて、「無添加」の意味に気づかれる方は決して少なくないようです。
そういった石けんの全成分表示を確かめてみると、石けん素地以外にもいろいろと配合されています。そしてまた、無添加と書かれている理由として、香料や防腐剤だけに関してだけ無添加といったことも、小さく記載されています。これは逆からいえば、香料や防腐剤以外については、何でも配合し放題ということになってしまい、たいへん乱暴な手法だといえるでしょう。消費者の立場で考えれば、少なくとも「無添加」と「無添加と表示する理由」は同じ大きさの字で書くべきであり、できれば「不純石けん」とでも表示してほしいものです。
その防腐剤と香料以外は添加し放題の無添加石鹸の成分としてよく見かけるものに、「EDTA-2Na」「 EDTA-3Na」「 EDTA-4Na」などの「エデト酸塩」という化粧品成分があります。このエデト酸塩の配合目的は、石鹸や洗浄剤の洗浄力を高めることです。温泉や外国の硬水地域では、水にカルシウムやカリウムなどのミネラルが高濃度で含まれていて、洗浄力が落ちてしまいます。軟水であっても、多少ともミネラルの影響をうけて、洗浄力が低下してしまいます。石鹸成分が汚れを洗い流す前に、これらのミネラルと結びついて、金属石鹸となって洗浄力を失ってしまうからです。
このエデト酸塩は水に含まれるカルシウムやマグネシウム等のミネラルに作用して、石鹸成分がこれらのミネラルに結びつくことを防ぐことができます。このような働きをするものは「キレート剤」と呼ばれていて、産業における洗浄工程などでは大活躍している優秀な化学物質です。しかしこれが人体にも作用して悪影響を及ぼすことが、世界的な問題となっております。
エデト酸塩には発がん性や催奇性のリスクのあることが、明らかとなっております。また最近は、エデト酸によるアレルギー発症事例が、だんだんと増えてきているようです。ですから敏感肌やアレルギー体質の方には、注意が必要でしょう。その他の危険性としては、河川などの環境を大きく破壊して、水生動物への危害も懸念されています。当然ながらのことですが、その汚染されたお魚などの水生動物を、私たちはおいしく(?)食するわけですから、2次的3次的被害も懸念されます。
そしてこの石鹸は、石鹸成分を合成洗剤のように洗浄力を高めるため、乾燥肌の方には不向きな可能性が大きいでしょう。石鹸成分は本来、角質層内のミネラルと結びつくことで、それ以上角質層内を荒らさない仕組みなのです。しかしエデト酸塩が角質層内のミネラルに作用することで、石けん成分が角質層内で強い洗浄力を発揮する危険性が高まるわけです。その結果、合成洗剤を使用した時と同じように、角質層内のセラミドを洗い流してしまうリスクが懸念されるわけです。
以上のように、安全性の高い純石鹸とは似ても似つかないような、無添加の不純石鹸がたくさん販売されています。お肌が丈夫であればダメージは少ないかもしれません。しかし乾燥肌や乾燥性敏感肌の方は、成分表示の確認を怠らないようにするべきでしょう。(
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