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GKU平成のまとめ 第6章
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( 前章 よりの続き) スキンケア製品やヘアケア製品を含む化粧品や薬用化粧品(医薬部外品)では、少なからずの製品にグリチルリチン酸ジカリウム(グリチルリチン酸2K)が配合されています。この章では同化粧品成分による想定外の副作用等の危険性について、書きたいと思います。 << 目次 >> 3章 死角 想定外の場面でのGKUの副作用 -1.GKUをこっそり配合した無添加石鹸? -2.GKU配合コンシーラーの副作用 -3.GKUのニキビへの効果と逆効果 -4.GKU配合お尻拭きで乳児のお尻が黒ずむ? -5.GKU配合コスメ使用中のピーリングは危険! -6.GKU配合デリケートゾーンケア品で感染症? −1.GKUをこっそり配合した無添加石鹸? グリチルリチン酸ジカリウムが美白効果を宣伝した洗顔用石鹸ではなく、浴用石鹸に配合される場合もあります。それは痒み止めを目的としたものです。お肌にムズムズとした痒みを伴うまでの、乾燥肌の方をターゲットとした商材です。パッケージには大きく「無添加石鹸」と書かれおり、またサブタイトルとして「お肌が潤う」とも書かれているため、購入する方は小さく記述されている全成分表示にまでは、余り気にされないようです。しかしこの石鹸で痒みに効果があるのは、抗炎症作用のあるグリチルリチン酸ジカリウムであることは明らかでしょう。 その石鹸のご使用者が何らかの乾燥肌対策を講じて、その無添加石鹸(?)を短期間のうちに使い終えるのであれば、問題さほどないでしょう。しかしその石鹸を長期連用するのであれば、やがてグリチルリチン酸ジカリウムの抗炎症作用に対して身体が耐性を持ち始め、痒み止め効果はだんだんとなくなるでしょう。そしてやがては全身が痒みに襲われるという、最悪の羽目に陥る危険性があるわけです。 ここまで至った場合は、早めに医療機関での受診が必要でしょう。素人判断で不適切な薬剤を塗ったくったりすれば、大人アトピー発症という最悪の事態にもなりかねません。 余談ですが、全身の乾燥肌対策としてタラソテラピー入浴剤を使用する方法もあります。しかしこれは順番としては、2番目でしょう。もしボディソープなどの合成洗剤をそれまでお使いであった場合は、純石鹸に切り替えるのがファーストチョイスです。合成界面活性剤に弱い方と強い方がいらっしゃいます。合成洗剤に弱い乾燥性敏感肌の方が純石鹸に切り替えることは、最大の乾燥肌対策となり得ます。純石鹸の本質やおすすめの純石鹸につきましては、純石鹸記事にてご紹介しております。 (ブログ分割記事 ココログ/はてな/アメブロ/Blogger) −2.GKU配合コンシーラーにご注意! この記事は、すっぴん美肌・すっぴん美人を目指している方向けの、ご参考にして頂くための記事となります。今あるシミを隠すことができれば、お肌がたとえ汚くなっても構わない、とりあえずはごまかすことさえできればよいとお考えの一部の方には、まったく意味をなさない不向きな記事となり得ます。最初にお断りをさせて頂きます。 コンシーラーとは直訳すれば、隠すモノ/グッズという意味です。主としてお顔に使用されるもので、他人には見せたくないご自身のお顔の箇所を覆い隠す、ポイントメイクとなります。このコンシーラーで隠す対象は、お顔にできたシミやニキビや、目の下にできるクマなどです。とくに黒ずんだシミや赤みの強いニキビはファンデーションではカバーし切れないのが一般的で、コンシーラーが必要とされることとなります。 そもそもこのコンシーラーとは、その部位の美観が改善されるまでの限られた期間内に使用して、目的を果たせば使用を終えることが理想です。いわば一時しのぎのためのものであり、常用するものはないでしょう。しかしコンシーラーをお使いの大半の方は、常時使用するものとお考えのようです。じつはここにコンシーラーの、大きな落とし穴があるのです。このことは他の美容サイト/コスメサイトでは、注意喚起されていないことですが・・・。 まずクマができる原因に関してですが、黒クマは皮膚の加齢によって皮膚が薄くなるのが主原因、青クマは血行不良が主原因、茶クマは紫外線被曝がもたらす色素沈着が主原因などと書かれています。そしてここからが最重要ポイントなのですが、いずれの種類のクマであっても、予防や改善・解消には、血流改善や新陳代謝が必須とされているのです。いいかえれば、血液の循環も肌代謝もよければ、お肌は健康に保たれて、クマはできにくいということです。これは一般的に言われている、「シミ」にもあてはまることです。 これは弊社の経験ですが、新陳代謝や血行を妨げないスキンケアに切り替えると、シミが消えてしまう、または薄くなってしまうことも珍しくないのです。弊社が販売している手作り化粧水の材料「アクア・ダルモール77ミネラル」のお薦めレシピでは、血行や新陳代謝を妨げる成分を排除するため、ミネラルとグリセリンと水といった単純な組成の化粧水が出来上がるようになっています。それまで血流や肌代謝を妨げる化粧品成分を配合した化粧水をお使いの方が、そのお薦めレシピで出来上がった化粧水に切り替えるだけで、シミがまったくなくなってしまったり、薄く目立たなくなってしまったといった情報を、お客様よりよく頂戴するのです。これは化粧水による効果ではなく、人体にもとから備わっていたシミ取り機能が、正常に機能することになったということです。 このクマやシミの治癒・治療機能を妨げてしまう化粧品成分が、じつは大半のコンシーラーに配合されているのです。その化粧品成分の名称は「グリチルリチン酸ジカリウム」で、「グリチルリチン酸2K」、「グリチルリチン酸二K」または「GKU」とも称されます。多少組成は違いますが、「グリチルリチン酸モノアンモニウム」や「グリチルレチン酸ステアリル」も、同様の阻害効果を持っています。(以下これらの化粧品成分を「グリチルリチン酸ジカリウム等化粧品成分」と略) グリチルリチン酸ジカリウム等化粧品成分のコンシーラーへの配合目的は、お肌に合わない場合は炎症が起こらないようにする、抗炎症作用・抗アレルギー作用です。いわば、敏感肌用・低刺激性にするのが目的です。またニキビの場合は炎症を鎮め、コンシーラーとしての効果を高める役割も、期待されての配合でしょう。 グリチルリチン酸ジカリウム等がお肌に作用すれば、血管が収縮して血流が低下してしまうのです。その結果新陳代謝は低下して、当然ながらお肌の修復は滞ります。言い換えれば、シミやクマを固定化してしまうという、大きな副作用があるわけです。またグリチルリチン酸ジカリウム等化粧品成分は、肌細胞のタンパク質を分解して糖に変えてしまう作用があるため、お肌が薄くなってしまうのです。これらのことにより、いつまでもコンシーラーを使い続けるという需要が生まれ、化粧品メーカーとしては喜ばしいことですが、消費者のお肌の健康は蝕まれ、隠したくなるスッピンになってしまうというわけです。そしてグリチルリチン酸ジカリウムの致命的な副作用ですが、老化促進作用があり、はりのないたるんだお肌に導きます。グリチルリチン酸ジカリウム等化粧品成分には、クマを作り出す要素が満載というわけです。 そしてもうひとつ言及しておくべき点があります。それはグリチルリチン酸ジカリウム等化粧品成分の、ニキビに対する効果と限界です。なるほどグリチルリチン酸ジカリウム等化粧品成分配合コンシーラーの使い始めは、赤ニキビや黄ニキビの炎症を抑える効果はあるでしょう。グリチルリチン酸ジカリウムは漢方薬の甘草から得られる薬効成分ですが、甘草の長期連用はタブーとされています。弊社アドバイザー医師の北廣美先生(奈良県三郷町 医療法人やわらぎ会 理事長/代替医療分野の第一人者として有名)よれば、やはり外用・服用に関わらず、甘草およびグリチルリチン酸ジカリウム関連物質は長期連用すべきものではないとのことです。 その大きな理由は、グリチルリチン酸ジカリウム関連物質がもつ、免疫抑制作用です。端的に申し上げれば、生命維持装置である免疫機能をオフにして、人体を危険にさらしてしまうのです。抗炎症作用も、免疫抑制作用のひとつです。その結果、お肌は相対的にニキビ菌に対して、弱くなってしまいます。それだけではありません。日和見菌でさえ、弱くなったお肌に襲い掛かってくる危険性さえも、生じてくるのです。これはよくインターネット上で書かれていることですが、グリチルリチン酸ジカリウム配合薬用化粧水で長期間ニキビケアをしていたら、急激に悪化するという事例です。 アルガアイ的には、コンシーラーを否定するつもりはありません。しかし健全にシミ隠しやクマ隠しをするのであれば、グリチルリチン酸等化粧品成分不使用の、コンシーラーを使用すべきでしょう。そしてもう一つの観点からお薦めしたいのが、純石けんで洗顔でも洗い流せるコンシーラーが望まれます。合成洗剤に弱い方がダブル洗顔をすると、たいへんな肌負担となり、乾燥肌や敏感肌に陥ってしまいます。乾燥肌に陥るとテカリや皮脂の分泌がひどくなる場合があり、それが白ニキビや黒ニキビの発症に直結することも! アルガアイのおすすめは、化粧下地クリーム不使用の、ファンデーション直塗りのナチュラルメイクです。弊社の手作り化粧水材料「アクアダルモール77ミネラル」のお薦めレシピで出来上がる化粧水の最大の特徴は、ファンデ直塗でもキレイにお肌に馴染ませることが可能ということです。これによりダブル洗顔が不要となり、乾燥肌や敏感肌が大幅に改善される可能性があります。とくにお肌の強度が急激に低下し始めると推察される、40代以降の女性に人気なのです。 弊社製品のPRもからめながらではありますが、グリチルリチン酸ジカリウム等化粧品成分配合コンシーラーに潜む、危険性について書いてまいりました。おそらくこの記事を書いている時点では、このような内容の記述は他の日本語サイトではないのではと思われます。じつは当サイトの記事の多くは、独自の情報や視点により構成されております。まずはこの記事を鵜呑みにはされずに、他の美容サイトの情報と比較しながら、今までの読者様ご自身のご体験を振り返りながら、またはお使いの化粧品/コスメの全成分を参照しながら、読者様ご自身で検証されることをおすすめ致します。 (ブログ分割記事 ココログ/はてな/アメブロ/Blogger) -3.GKUのニキビへの効果と逆効果 ニキビケア用の薬用化粧水等に、グリチルリチン酸ジカリウムがよく配合されるようです。配合目的は抗炎症作用によってニキビの症状を抑えることです。端的に申し上げるなら、すでにできたニキビを大きくしないということです。しかしニキビ対策用の薬用化粧水の宣伝などでは、その他の効果として抗菌効果/静菌効果、さらには殺菌効果までも主張される場合があるようです。 確かにグリチルリチン酸ジカリウムを含有する甘草には、古くから抗菌作用があることが知られています。しかしその抗菌効果はとても穏やかなもので、それなりの濃度でなければ効果を発揮しません。しかし高濃度にするにしても、化粧品や薬用化粧品にはグリチルリチン酸ジカリウムの上限配合量の制限があるため、少々無理があるようです。ましてや殺菌効果といった強力な作用までは、グリチルリチン酸ジカリウムには到底望めないではないでしょう。そういうわけで、ニキビ対策の薬用化粧水には、サリチル酸などの強力な殺菌剤も、同時に配合されているわけです。 この抗炎症剤としてのグリチルリチン酸ジカリウムと、サリチル酸などの殺菌剤が配合された薬用化粧水で、もちろんニキビが改善される場合もあるでしょう。しかしニキビがひどく悪化する場合もあるようです。これが今回のテーマです。 ニキビ治療薬としての医薬品は別として、ニキビ対策の薬用化粧水等の一般的な効能効果は、次のとおりです。 @ニキビの炎症を鎮める(ニキビの縮小化) Aアクネ菌/ニキビ菌の殺菌 @はグリチルリチン酸ジカリウム、Aはサリチル酸などが役割を果たすこととなります。 しかしここには宣伝文句には書かれていない、大きな落とし穴がパックリ大きな口を拡げて待ち構えているのです。それは、グリチルリチン酸ジカリウムのステロイド様作用による副作用です。グリチルリチン酸ジカリウムは、その免疫抑制作用で、免疫活動である炎症を鎮めようと働きます。しかし、菌に対する抵抗力も免疫活動であるため、アクネ菌/ニキビ菌に対す皮膚の抵抗力をも低下させるもしくは奪い去ります。そうなれば、たとえサリチル酸などの殺菌剤でアクネ菌/ニキビ菌が弱ったとしても、それ以上に相対的に皮膚の抵抗力がグリチルリチン酸ジカリウムによって弱ってしまえば、ニキビが悪化する危険性があるわけです。 これは皮膚などの局所的なことではなく全身的なことですが、ストレスなどにより身体が抵抗力を失うと、体表や体内に潜んでいる常在菌が日和見菌を巻き込んで、一気に体に攻撃をしかけてくることがあります。日和見菌とは、身体が健康状態であれば、無害または有益な雑菌を指します。いったん雑菌の乱が勃発するとその威力はすさまじいもので、抗生物質を投与してもなかなかおさまりません。また抗生物質によって、ますます体の抵抗力が弱まり、また臓器を傷つける危険性もあります。結局は身体の抵抗力を高めるのが、治癒の一番の近道というわけです。 お話をふたたびニキビに戻しますが、グリチルリチン酸ジカリウムとサリチル酸などの殺菌剤を有効成分とするニキビ対策の薬用化粧水で治癒しそうであれば、それはそれで問題のないことでしょう。しかし皮膚上の雑菌が反乱を起こしたようにニキビが悪化したのであれば、そのままその薬用化粧水を使い続けることは、おおいに疑問です。化粧品販売者によっては、悪化を「好転作用」だと主張しる場合もあるようですが、その言葉を信じてもっと悪化する場合もあるので、注意が必要です。信頼のおける医療機関にて、早めに受診されることをおすすめ致します。 なお、ニキビと直結する皮脂の過剰分泌やテカリの対策につきましては、ニキビ対策に関する別の記事をご覧下さい。詳しく解説させて頂いております。洗顔料を洗顔フォーム等の合成洗剤から純石鹸に切り替えることで、テカリや皮脂過剰分泌を劇的に改善でき、ニキビ防止につながる可能性があります。すでに通院されている場合はお医者様とご相談の上で、純石鹸洗顔をなさって下さい。 (ブログ分割記事 ココログ/はてな/アメブロ/Blogger) −4.GKU配合お尻拭きで乳児のお尻が黒ずむ? 赤ちゃんや乳幼児のお子様のお尻の黒ずみで、お悩みのお母さまは少なくないと聞き及びます。さまざまが原因が考えられるでしょうが、その一つがグリチルリチン酸ジカリウム配合品を何らかの形で、赤ちゃんに使用していることです。既述のようにグリチルリチン酸ジカリウムは、お肌の黒ずみやくすみの原因となります。その配合品の代表的な商材は、お尻拭きやウェットティッシュまたはウェットタオルです。とかく配合されている防腐剤の安全性のみに注意を払いがちで、グリチルリチン酸ジカリウムの安全性は見落としがちのようです。 赤ちゃんのお肌はとても弱くて敏感です。そのためお尻ふきといえども、敏感肌用にしなくてはならないというのが、お尻ふきメーカーさんのお考えなのでしょう。「お肌をいたわる安心の植物由来成分のグリチルリチン酸ジカリウムを配合」などと宣伝されています。グリチルリチン酸ジカリウムがもつ抗炎症作用を利用して、肌トラブルを回避しようというのが、配合目的ということです。 しかしこのグリチルリチン酸ジカリウムを含んだウェットティッシュで毎日何回もお尻を拭かれれば、当然ながら血行や肌代謝が落ちてしまいます。赤ちゃんのお肌は脆くなると同時に黒ずむのは、必死でしょう。赤ちゃんであっても成人であっても、グリチルリチン酸ジカリウムによって得られる敏感肌用/低刺激性には、大きな代償が必要となります。 もし読者様の大切な赤ちゃんのお尻が黒ずんでいて、かつグリチルリチン酸ジカリウム配合お尻ふきをお使いの場合は、そのお尻ふきのご使用を中止してみることが、解決策となり得ます。赤ちゃんのお尻の黒ずみで悩まれていた弊社のお客様に、そのことをご提案して実践された結果、解決した事例もございます。それで解決するということは、犯人はグリチルリチン酸ジカリウムであったという可能性が極めて高いことになります。 な余談ですが、ベビー用石鹸などの洗浄剤には、グリチルリチン酸ジカリウムを配合した商材が少なくありません。既述のようにグリチルリチン酸ジカリウムは、抗炎症作用を含む免疫抑制作用があります。すなわち、赤ちゃんの体内に入ってはならない毒物やアレルゲンが、免疫力を失ったお肌を通してスルリと侵入してしまう危険性があるわけです。昨今の赤ちゃんのアレルギー発症の増加は、このことと無縁とは言えないでしょう。 (ブログ分割記事 ココログ/はてな/アメブロ/Blogger) −5.GKU配合コスメ使用中のピーリングは危険! グリチルリチン酸ジカリウム配合コスメを長期間使用していると、お肌が薄くなる傾向があるようです。第4章にて述べたように、肌代謝が低下して新しい肌細胞が合成されないことや、第7章で述べたように肌細胞が糖化・分解される危険性が、関係していると考えられます。困ったことにピーリングを強くお望みの方は、何らかのグリチルリチン酸ジカリウム配合コスメをお使いの方に多いようです。グリチルリチン酸ジカリウムが肌代謝を低下させて、くすみ肌や黒ずみ肌を作り出しているわけです。 このような状態でピーリングパック(一部のピールオフパックや鼻パック)やスクラブ材・ピーリング剤を使用してピーリングを行うと、当然ながらお肌に炎症を起こす危険性が高まります。なぜならグリチルリチン酸ジカリウム配合コスメ等を使用している方にとっては、くすんだ角質層も必要不可欠なわけです。ケミカルピーリングなどは、もってのほかでしょう。 (ブログ分割記事 ココログ/はてな/アメブロ/Blogger) −6.GKU配合デリケートゾーンケア品で感染症? 弊社はエステティックサロン様へブライダルエステ用のバラ配合タラソテラピー海藻パック(ソフト石膏パック)も販売しております。ある日のことですが、いつもお使いのエステティシャン様より、「このタラソパックをニュウリンに塗布して美白できる?」との、ご質問を頂戴しました。想定外のフレーズだったために聞き直したところ、ニュウリンは乳輪とのことで、少々驚きのご質問でした。 そのご要望はエステサロン様のご利用者様によるもので、弊社のタラソパックをお気に召されたということで、お背中はもちろん全身パックをされていたとのことでした。弊社のパックは透明感のあるキレイなお肌に導くため、これで黒ずみケアをしたいご様子でした。「粘膜への塗布はしないで下さい。」と注意書きにも記載しているために、バストトップへの塗布は思いとどまって頂きました。 バストトップの色素沈着は、赤ちゃんがおっぱいを飲むために乳首を探し出すための目印だといった説もあるようですが、いずれにしてもバストトップの色素沈着は新陳代謝不全などの異常から生じたわけではなく、正常の範囲のものです。それさえ脱色してピンク色にしてしまおうというわけですから、女性の美白への探求心は深いといえるでしょう。 この粘膜の色素沈着の脱色をするための、さまざまな商材(医薬部外品)も販売されているようです。バストトップのみならず、デリケートゾーン(陰部)も淡色化したいといった方は、決して少なくないようです。しかしそれらの大半の黒ずみケアクリーム等の商材には、グリチルリチン酸ジカリウムが配合されています。 皮膚に比べて粘膜は、敏感肌以上に敏感で弱い部位です。そのうえハイドロキノンのような強い薬効成分を配合するため、粘膜に炎症が生じる危険性が高まります。それを抑え込む目的で、グリチルリチン酸ジカリウムが配合されるわけです。低刺激性にすぐれたトラネキサム酸+アスコルビン酸(ビタミンC)といった処方もあるようですが、これらの成分も合わない方には合わないわけで、結局はグリチルリチン酸ジカリウムに頼らざるをえない状況のようです。 しかし第4章に述べたように、グリチルリチン酸ジカリウムには免疫抑制作用という、致命的なデメリットがあります。通常であれば侵されることのない日和見菌などの常在菌に対する、抵抗力さえなくなってしまう危険性ががあるわけです。すなわちデリケートゾーンが、感染症にかかりやすくなってしまうということです。 じつはこの記事を書いたのは、お客様より情報を頂いたのがきっかけです。弊社のお客様は、この美容健康情報館の記事をご覧になられた方が大半です。そのお客様はデリケートゾーンの黒ずみケアをしていたところ、感染症にかかってしまったそうです。センシティブな内容のために病名まではうかがわなかったのですが、お話の内容からすれば「カンジタ症」程度のことであったのではと思われます。やはりその黒ずみケアクリームには、グリチルリチン酸ジカリウムが配合されていたとのことでした。 低温症とまではなくとも、平熱が36.0℃に満たない女性は少なくないと言われています。ご存知のように体温が低くなればなるほど、免疫力は弱まります。そのような状況下でグリチルリチン酸ジカリウムでさらに免疫力を弱めるというのは、大きなリスクを伴います。パートナーへの性感染症の危険性を冒してでも、その健全な色素沈着を除去するというのは、大局的に本末転倒と言わざるを得ないでしょう。このあたりもご考慮された上で、黒ずみケアクリームを使用するべきと、アルガ・アイは考えます。 (ブログ分割記事 ココログ/はてな/アメブロ/Blogger) ( 次章 へ) |
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