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「チョコレートを食べると鼻血が出る」は部分的に正!
犯人はカフェインではなくチラミン
あああ子供の頃母親から、「チョコレートは食べすぎないように!」、「食べ過ぎると鼻血が出る。」と、言われ方は少なくないようです。インターネット上では、チョコレートと鼻血の因果関係についての議論が、しばしばなされています。「迷信」もしくは「医学的に関係はない。」とのご意見が、大勢のようです。しかし「医学的に関係がない。」ことを立証している、ドクターや科学者さんのホームページがなかなかないのも事実です。
日本チョコレート・ココア協会さんのホームページ
では、「医学的にはチョコレートと鼻血は全く関係がありません。」と書かれています。インターネット上のブログ等で「医学的に関係がない。」と位置付けられている場合は、おそらく同協会さんのご意見を参考にされているのではと思われます。はたしてこのご意見は、正しいのでしょうか・・・。
因果関係を否定する場合はカフェイン含有の観点から、「カフェインの含有量は、鼻血を誘発するほどの量ではない。」という理由付けのご意見が多いようです。その他に多いご意見は、日本チョコレート協会さんのホームページに書かれているように、「栄養があり過ぎて、行き場所を失った栄養が鼻血となって出るといった迷信・・・。」といった感じでしょうか・・・。
しかしチョコレートに含まれるカフェインや栄養の観点で、鼻血との因果関係を議論すること事態が、どうやら医学的に間違いであるようです。
JA秋田厚生連「秋田組合総合病院」の麻酔科 岩崎洋一先生
によれば、チョコレートに含まれる「チラミン」という物質が、鼻血との関係があるようです。「チラミンは、効果が切れると反動で 急激に血管の拡張が起こるので、食べ過ぎると鼻の粘膜が腫れて鼻血を出し・・・」と、同ホームページに書かれています。
このテーマを今回書いたきっかけは、じつは先日鼻血を出してしまい、まずい処置で夜通し断続的に出血して貧血に陥り、救急病院で点滴を受けました。人生初めての点滴で、体中が冷えて寒かったです。(夏は冷たくてもいいですが、冬季は点滴のホットサービスはないものでしょうか・・・^^;)
出血の原因は、チョコレートとは関係はありません。業務(会計)のトラブルがなかなか解決できずに興奮状態で、ちょうどその時に急ぎの用事が入って時間に追われ、その状態で力仕事をして力んだ時に、「ブッ」っと出血してしまいました。身体や心がバラバラの時に力むものではないと、後で反省したわけですが・・・。
病院でいただいた止血剤を3日間飲み続け、しっかりと栄養も摂取し、にじみ出ていた出血も何とかおさまり体力も戻りかけた時でした。スーパーマーケットで「チョコパイ」が目に入り、ヨダレが出そうになったので買いました。「チョコレート」 → 「ミネラル豊富」 → 「とくに銅(Cu)」 → 「増血作用」と、本能的に欲してしまったのかもしれません。
帰宅後に2個食して数時間たった後のことです。鼻血が「タラ〜」と出て来たのです。その時は椅子に座ったままでやや仰向けの体勢で暫くすると、すんなりと鼻血は止まりました。その止血するまでの間に脳裏に浮かんだのは、何十年も前に「ハイクラウン」を渡された後の、母との会話です。
チョコレートを食べすぎると鼻血が出るよ!
当時の私にとって、ハイクラウンはCMで知り始めた、未知の「大人の味」でした。全部で4本入り。まずは1本を食して感動! 2本目を食する頃には母の言葉を忘れ、半時間以内に空箱に変貌してしまいました。「あ〜これが大人の味か」と、大満悦だったことを覚えています。しかしその数時間後、見事に鼻血が出ました。比較的簡単に止血しましたが・・・。
私はコーヒーも飲みますが、コーヒーを飲んでも一切鼻血は出ませんでした。因果関係は、チョコレートであると確信したわけです。チョコレートを食したことを忘れた頃に出血することから、チョコレートの成分であるチラミンが切れた反動と考えるのが、やはり妥当でしょう。
当時の私は少々鼻炎気味で、粘膜が弱い傾向がありました。今回も同様といえましょう。逆に正常な状態の時には、チョコレートを食して、鼻血を出したことはありません。以上のことから、鼻炎等の粘膜が弱い時に、チョコレートの摂取に注意をすべきと思います。もちろんどんな食品においても、食べすぎは禁物でしょう。
これからは花粉症の季節です。鼻の粘膜ににトラブルがある場合は、やはりチョコレートを食する際は、注意をするべきでしょう。なによりも早く健康になって、栄養の宝庫であるチョコレートを、安心して食せる状態になるべきでしょう。先ほどの岩崎先生は、非常にバランスのとれたご意見で、チョコレートの健康効果についても賛辞をされていました。
なお「チョコパイ」と「ハイクラウン」の商品名を出してしまいましたが、もちろん危険な製品というわけではありません。チョコレートとして高品質であるから、チラミンもしっかり含まれていたわけですから。いわゆる「マル準」のチョコレートであったなら、出血しなかったかもしれません。
【追伸】
「迷信」と「民間療法」はまさに、紙一重でしょう。
過去の記事
でも書きましたが、お正月の厄払いの「梅干し茶」は、私には有効なインフルエンザ対策です。そもそも「食品」というものは、民間療法の集大成です。どれが安全でどれが危険かということを、時には死の代償をはらって、多くのご先祖様より受け継がれてきた、実経験による知恵でしょう。無下に「迷信」として片付けてしまうことは、とてももったいないことだと思います。
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