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オーガニックローズ配合タラソパック
マスクダルモール ロゼ 開発ストーリー
今回は、弊社自慢の薔薇入り海藻パックのご紹介です。
ブリアン開発ストーリー
でも記述しましたように、百貨店さんや東急ハンズさん等の店頭で、実際にお客さまに手の甲で試していただいていました。それまでタラソテラピーを体験したことのあるお客さまには、ブリアンの香りは殆ど問題がなかったのですが、試されたお客様の中には、ブリアンの香りを嫌いなお客様もいらっしゃいました。とくに日頃から海藻を食されないお客様の場合、「タラソテラピーって、セレブの香りがするんじゃなかったの?」と、香りに関してお叱りをいただいたこともありました。(汗 汗)
以下はブリアンの香りについての、おおまかな評価の割合です。
磯臭い : 10%
磯臭いがきれいになれるなら使いたい : 20%
とくに嫌いでも好きでもないにおい : 40%
たまらなく大好き(リラックスできる) : 30%
そこで弊社は30%のお客様にも快適に使用していただくために、ブリアンを消臭することにしました。しばらくは、百貨店さんや自然派素材のお店に並んでいる手作りコスメ原料や食品原料をくまなく探しまわるのと同時に、インターネットで原料屋さんにも問い合わせをする毎日でした。そうして見つけたのがセンチフォリア種のバラ粉末で、早速ブリアンに少し工夫を加えながら、調合していきました。そうすると、磯の香りが残っているものの、磯臭さ(生臭さ)はしっかりとれてしまいました。
しかしそのバラはピンク色に色あせていて、バラ自体は臭いと、モニターさんには不評でした。細菌検査をしたところ1,000,000/cfu(グラム当たり100万個)以上の細菌レベルでしたので、他に探すことにしました。センチフォリア種だけに限ると難しいと思い、近似種であるダマスクも対象としました。しかしことは、そう簡単ではありませんでした。日本ではまったく入手できなかったのです。これほどバラが大好きな国なのに、このことは全くの想定外でした。
そういうこともあり、私は海外に直接求めることにしました。まずはインターネットでバラの生産者や加工業者さんを調査し、メールで問い合わせます。最初に考えたのが、そう、あのブルガリアです。しかしここでわかったことは、ブルガリアはやはり旧東側であるために、設備が近代化されていないという点でした。ローズウォーター等の液体は、比較的簡単に作れます。しかし私が必要としているのは、バラ花弁粉末です。バラの粉末加工というものは難しく、あっという間に菌数が増えてしまいます。いくら立派に栽培された優れたバラであっても、加工工程で傷んでしまっては、なにもなりません。薔薇には抗菌力があるとよく言われますが、私が経験する限りでは、そのような事実は見当たりません。
そういうわけで、イランやパキスタン、そしてインド等の、他の国の業者さんに問い合わせました。結局は全部で、20社以上の業者さんとコンタクトしましたでしょうか、このように調査を重ねているうちに、どうやら北部インドでは、良質なセンチフォリアが栽培されていることがわかりだしました。センチフォリアは昔から中国のチベットから北部インド、そしてイランあたりにまで自生地が広がっています。自生地であれば、無農薬栽培も可能です。しかもインドは先進国に劣らず、工場の設備も進んでいます。そういうわけでインドの業者さんに絞り込んだわけですが、安全性の高い製品を製造している業者さんを見分けるのに、たいへん苦労しました。たとえば「無農薬栽培」だと言っていても、いざそのエビデンスを求めるとごまかす企業さんであったりと・・・。そうしているうちに、とても正直な企業さんと、知り合うことができました。
さっそくサンプルを取り寄せたわけですが、そのバラは見事なほど紫色の粉末で、素晴らしい香りを発していました。(写真は、粉砕工程直前のバラの花びらです。)一応弊社にても細菌検査も行いましたが、菌数もうまくコントロールされていました。まさに、上物でした。モニターさんにも嗅いでもらったところ大変好評だったので、その業者さんに決めました。何よりも安心なのは、製造ロット毎に農薬検査書も提出して下さることです。マスク・ダルモールは浸透性が高いために、農薬が含まれていたら、当然お肌に農薬を送り込んでしまうことになります。そういうわけで、安心して使用できます。
そしてこのバラ配合タラソマスクの部肌効果なのですが、ブリアンでケアした場合よりも、さらにお肌が若々しく、柔らかく仕上がります。そしてバラ特有の効果のためか、お肌の透明感も上がるようです。こういった経緯をたどって、マスクダルモール ロゼの試作品が出来上がりました。
さて、それからが、最後の仕上げです。製品作りの一番大事なことなのです。それは安全性の確保です。弊社は主原料の海藻だけでなく、主だった副資材も厳しく吟味するように心がけています。そのために私は、バラ粉末の原産地であるインドを訪問しました。
訪問先は加工業者さんの事務所と工場、そしてバラの栽培者であるお百姓さんの畑です。事務所への交通は整備されていて、無事皆さんとお会いすることができました。それまでは電話とメールのみのやり取りだったわけですが、やはりお会いするのは楽しいものです。しかし、翌日が大変でした。加工会社の社長さんと朝6時にニューデリー駅から列車に乗り、畑の最寄りの駅に着いたのがお昼前です。駅前で貸切契約したタクシーの運転手さんと食事を済ませて、さあ出発です。畑は最寄りの駅から、距離的にして100km程度です。しかし悪路なために、3〜4時間かかります。とんでもない悪路なのです。道のタイプは下記のような3タイプでした。
@アスファルトで舗装済み
A未舗装(土)
Bレンガ等廃材でつくられた道
アスファルトで舗装されているといっても、それほどスピードは出せないのです。ところどころ陥没していて、パンクしたトラックや乗用車を、途中でいっぱい見かけました。しかしゆっくり走ると、畑に着くまでに日が暮れてしまいます。ですから車がスピードを出したと思ったら急ブレーキ・急カーブといった具合です。そのアスファルトの道が途切れると、行けども行けども凸凹な未舗装の道となります。4輪のうち少なくとも1輪は常時穴の中であるために、タクシーのスピードは時速10km以下です。取っ手にしがみ付き、激しい上下動や左右への揺さぶりに、ひたすら耐えるだけでした。そして途中で村落にさしかかると、座席がお尻をツンツン刺激しだします。そうなのです。廃レンガの道です。やはりバーストの危険性があるために、スピードは出せません。
日が暮れるころになって、やっと目的地に到着です。お百姓さん(バラ栽培者)先導され、畑に到着しました。畑にてお百姓さんに、あらためてご挨拶です。私はカバンにしたためておいたお土産をお百姓さんに手渡しながら、「素晴らしいバラです。」と感謝を述べました。その後お百姓さんに堆肥や栽培方法などのご説明をいただきました。農法のノウハウもあるので余り詳しくは言えませんが、さすが歴史のあるお国です。すっかり感動しました。
そうしているうちに、すっかり日がくれてきました。写真に写っているのは、バラの花です。採取後なので、花はだいぶ摘み取られてしまっていますが、いくつかの可愛らしいセンチフォリアが残っていました。そして私は「今後も無農薬栽培でお願いします。」と、あらためてお願いしました。お百姓さんとの別れ際に、「ご飯を食べて泊っていけ。」とのお誘いでしたが、すでに翌日の予定(工場)への訪問も決まっており、ご挨拶を済ませて再びタクシーで駅に向かいます。
さて、それからがまた大変です。私たちは午前0時前に出発する夜行列車に乗らなければなりません。もちろん道には、街灯などありません。当然ながらうまく陥没箇所を避けることもできず、タイヤは急ブレーキの後に何度も穴ボコに突っ込みました。それはそれは恐ろしいドライブでした。そしてとうとう駅に着く30分前に、列車の出発時間を過ぎてしまいました。しかし加工業者の社長さんとドライバーさんは諦めません。そうなのです。インドでは列車が遅れるのは日常茶飯事。駅前に到着して猛ダッシュ! 運よく列車は遅れていて、私たちが飛び乗ってから数分後に、発車しました。
農薬の種類は、星の数ほどあります。予測をつけてある一定の農薬を検査するのが、通例の検査のやり方です。ですから何よりも一番大事なのは、栽培者との信頼関係です。国や宗教や考え方が違っていても、「誠意」や「真心」は万国共通です。顔を合わせて言葉を交わしてこそ、安全性が確保されるという原則にのっとった製品作りに、弊社は心がけています。
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