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好転反応を信じて重症化する危険性
ただの副作用ではありませんか?
景気が悪化してくると、荒っぽい商売が増えてきます。残念ですが、これは世の常です。ずいぶん前からあったことですが、ここ最近爆発的に増えていると思われるのが、「好転反応」という言葉をたくみに使用した、悪質かつ卑劣な商法です。
疾病や身体の不調が快方に向かう途上で、患部や身体上に腫れたり発疹が出たりただれたりといった、一見悪化した症状が現れることがあります。身体にたまった毒素が排出(デトックス)されるために発疹がでたり、疾病に侵された細胞が壊れて新しく細胞が構築される途上で、いったん崩れる状態です。これがいわゆる「好転反応」です。
しかし同じような状態であっても、快方に向かわない場合があります。ただの「悪化」です。当事者が「好転反応」か「悪化」であるかがわかるのは、いきつくところまでいかなければならず、見定めるには高度な知識や経験が必要となります。そういった判断や治療が許されるのは、薬剤によるものであれば薬剤師、全般的なことであれば医師等の医療従事者のみに許されます。
医師でもないのに、この「好転反応」という言葉を巧みに操り、自我の利益のために身体的弱者を食い物にする悪質業者が、後を絶ちません。「これを飲めばガンが治るが、一時的に身体がだるくなります。それは好転反応で、その後は治癒に向かいます。」などと言って高額な健康食品を売りつけたり、「これを塗ればデトキシン(毒素排出)が始まり一時的に肌がただれるが、その後は快方に向かう。」などなど・・・。
弊社の場合はスキンケア製品のため、お肌にお悩みを抱えたお客さまから、よくお電話を頂戴します。そういったお客様の多くは、医師でもないただの化粧品販売業者より、いわば「好転反応商法」の犠牲になったご経験がおありで、場合によっては複数回も被害を受けたご経験をおもちです。とくにアトピー性皮膚炎や脂漏性湿疹などの、難病の患者さんがターゲットにされやすいようです。
こういった悪質業者が「好転反応」という言葉を持ち出すタイミングは、おもに2通りです。1つ目は、さも高い薬効があるような効果を演出して、購買を促すためのものです。2つ目は、症状が悪化した場合に被害者を泣き寝入りに導くために、「悪化ではない」とウソの主張をするものです。
結果的に「好転反応」である場合もあるかもしれませんが、医師でもないただの化粧品販売業者や、自称「スキンケアのプロ」といった人が「好転反応」といった言葉を使って物品やサービスを販売しようとした場合は、安全のためただちにそこを離れるべきです。じつは薬事行政では「好転反応商法」は、「断じて認め得ない(=断じて許さない)」と強い口調で禁じている、きわめて罪の重い違法行為にあたります。無許可の診察をともなえば、医師法違反となります。適切な医療が必要な患者さんから医療を受ける機会を奪い去る危険極まりない行為で、最悪の場合は死に導きます。
このように「好転反応商法」は発覚すれば単なる行政指導にとどまらず、即刻逮捕される可能性が高いものです。逮捕の危険性を犯しても販売する物品やサービスに、ほんとうにそれだけの効果があるかと考えること自体、ナンセンスでしょう。鉄条網がはられた高い塀の中から、あなたの身体の不具合のアフターフォローなどできるわけがありません。「好転反応」という言葉をささやきかける業者は、相手にしないようにしましょう。
また「好転反応商法」は宗教という形をとることもあります。高いお布施を患者さんからむしり取り、患者さんに適切な治療を受けさせずに死なせ、ミイラ化して病魔から救おうと演じた、あの10年ほど前の猟奇的な事件です。第三者からすれば信じられないような事件でも、当事者は信じてしまったわけです。このような悲劇が繰り返されることがないように、みんなで注意すべきことと思います。
患者さんがこのような「好転反応商法」から身を守るためには、やはり患者さんとお医者さんとの関係を、良好なものにする必要があると思います。難病であればあるほど、患者さんがお医者さんから遠ざかる傾向にあるようです。そういう時に心に隙間ができて、好転反応商法に引っかかったり、弊社にお電話を頂戴するわけです。
アルガアイ製品はスキンケア製品であるために、治療を目的としたものではありません。また治療目的ではなくとも、疾病をかかえたお客様がアルガアイ製品をお使いになる際は、主治医の先生にご相談していただくことが望ましいと考えています。杓子定規かもしれませんが、これがとても大事な点です。ですからイチバン悩ましい場面は、お客様(患者さん)に主治医の先生がいらっしゃらない場合です。
今までの経験を踏まえて、できるだけ安全で効果的と思える使用方法のご提示はしますが、どうしてもお客様の自己責任となってしまいます。時には、効果的な使用方法を追求するあまり、ついつい私も道を踏み外しそうになってしまいます。そういう時私は、「ダメダメ、私はただのスキンケア製品の専門家。医師ではない。」と自制しながら、対応させていただくわけです。
化粧品メーカーやスキンケア製品メーカーは、決して「お医者さんごっこ」をしてはなりません。私たち業者が関与できる最大限の範囲は、優れたスキンケア製品を供給し、側面から患者さんを援護させていただくまでと、アルガ・アイは考えます。専門分野をわきまえるべきだと思います。
じっさい「ドクターズコスメ」と称される化粧水であっても、肌上がべとつくだけで角質層内が潤わないため、脂浮きやテカリも出て、結局は乳液や化粧下地がないとファンデーションも浮いてしまうというレベルです。いろいろなコスメを塗り重ねることにより、とくにメーカーやブランドが違った場合は、肌上で化学物質が反応し合う可能性が高まります。その結果老化が促進されて、しみ・シワ・たるみ・ほうれい線をつくったり、肌トラブルを招く可能性が高まることが懸念されています。
スキンケア製品の専門家がつくる化粧水であれば、化粧水塗布・即・ファンデーションです。お肌に潤いを与えて滑らかにして化粧しやすくするためのものだから、「化粧水」と呼ぶわけです。お医者さんが考案できないようなすぐれたスキンケア製品を作り出すことが、スキンケア製品つくりの専門家の誇りでもあります。
ながく厚い信頼関係を構築できるような主治医の先生を見つけることは、疾病の治癒への最短の近道です。また信頼関係による安堵感は、治癒を大きく促す可能性もあります。疾病をかかえたお客様が、安易に悪質業者による「好転反応」などの言葉に惑わされないことを、間違ってもミイラにされてしまうことがないように、アルガアイは願っています。
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