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発汗入浴剤ならエプソムソルト!?
〜 無理な発汗で本末転倒のバスタイム! 〜
弊社はしばしばご近所の百貨店さん等で、タラソテラピー入浴料を含むタラソテラピー化粧品の、店頭販売などもさせて頂いております。その際にお客様より、「発汗作用の強い入浴剤でダイエットしたい。この入浴剤(タラソテラピー入浴料)で汗ダクになれる?」といったご質問を、お客様よりよく頂戴します。入浴時に汗をかいて痩せたいとお考えの方は女性がほとんどで、1時間以上もの極端な長風呂をお望みのようです。
そのお客様のご所望に対して、「このタラソテラピー入浴料は激しい発汗を目的としたものではなく、潤いスキンケア効果とリラックス効果を目的としたもので、心地よい発汗程度でしょう。」と弊社はお答えすることとなります。そしてさらに、「お風呂は命の洗濯の場です。良質な入浴は身体を副交感神経モードに誘い、身体の疲れやを癒し新陳代謝を高めてむくみ等の不具合を改善します。浴槽内で暑さと奮闘しながら過度な発汗して、疲労困憊になってどうするんですか?」と、失礼ながら問い直してしまいます。
少なくとも弊社では、発汗を促す入浴剤を使用しての激しい発汗で、ダイエットできたという事例を聞いたことがありません。むしろ逆に太ったという情報さえあるほどです。過度な発汗はストレス増大につながり、大きなリバウンドを引き起こして肥満の原因になる危険性さえ考えられます。
もしそれでも浴槽内での発汗がお望みの場合は、「エプソムソルト(エプソム塩)が適しています。インターネットショッピングであればキロ当たり500円〜1000円程度と、安価に入手できるでしょう。ただし良質な海塩(粗製塩化マグネシウムが主体)を使用したバスソルトやタラソテラピー入浴料料と違って、お肌への潤い効果やリラックス効果ほとんどないでしょう。」とお答えします。
エプソムソルトとは、硫酸マグネシウムのひとつの形態です。エプソムソルトは半分以上が水で構成されますが、無水硫酸マグネシウムという水を含まない硫酸マグネシウムもあります。(詳しくは別の記事をご参照下さい。) エプソムソルトと同様に、無水硫酸マグネシウムにも即効性のある強い温浴効果や発汗作用があるために、安価な入浴剤によく配合されます。まれに「デトックス入浴剤!」と銘打った、1回使い切りで2000円程度の入浴剤も見かけることがありますが、結局中身は安価な硫酸マグネシウム主体の場合が多いのです。
このエプソムソルトを100g程度浴槽に投入すれば、お湯に浸かってしばらくするとたちまち身体が温まりとても発汗します。お湯の中に含まれるマグネシウムイオンが経皮摂取される際にイオン交換するのが発熱のメカニズムです。これは充電中のスマホが熱くなるのと、同じ理屈です。そして30分以上もお湯に浸かると、お顔や頭皮全体から多量の汗が吹き出し、まるで強制的に汗が搾り取られるような感じさえするほどです。もちろんこのような身体に負担がかかるようなことは、するべきではないでしょう。先ほど述べたように、バスルームは命の洗濯の場です。身体に負担がかかって疲労困憊になるのであれば、まさに本末転倒でしょう。
海水や海藻を使用したタラソテラピー化粧品の研究所として知られる、フランスブルターニュの海藻工業研究所(CEVA)によれば、
タラソテラピーの本場フランス・ブルターニュのタラソテラピー入浴(バルネオテラピー)では、タラソテラピー入浴中の発汗効果は重要ではありません。発汗をデトックス(毒素排出)とは捉えず、タラソテラピー入浴に激しい発汗は無縁なのです。日本ではタラソテラピー入浴が正しく伝えられていないために「タラソテラピー入浴剤で汗だく!」といった、タラソテラピーとは無縁の低俗なキャッチフレーズが横行しているのが現状です。
汗だくになるタラソテラピー入浴剤を製造するのは、じつは簡単なのです。塩分をカットした海水粉末(海塩)に、インターネットでキロ当たり500円程度で販売されている、エプソムソルト(硫酸マグネシウム)をミックスするだけです。たとえば海塩20gにエプソムソルト40gもしくは無水硫酸マグネシウム20gを加えるだけで、入浴後10分経過するぐらいから、汗がダラダラ出てきます。汗が出過ぎて、リラックスどころではありません。
そこで弊社では、硫酸マグネシウム(硫酸Mg)と海塩の入浴効果の比較をするために、一般的な海塩のみのタラソテラピー入浴料(名称:コート・ダルモール)と上級タラソテラピー入浴料(名称:コート・ダルモール ジャポネ)を使用して、簡易実験を行いました。その結果から、下図のような結果が得られました。なおこれはあくまでも弊社での実験であって、お客さまが弊社のコート・ダルモールと硫酸マグネシウム/エプソムソルトを混合することを、オススメしているわけではありません。
温浴効果/発汗効果を高めるためには、硫酸マグネシウムの混合比率を高めればよいわけです。しかし発汗が高まれば高まるほど、リラックス感は反比例して低下して、ストレスさえ感じてしまいます。そしてもうひとつ大事な点ですが、スキンケア効果が著しく低下してしまうのです。スキンケア効果は入浴後の、角質層が分厚いカカトのスベスベさを官能検査しました。
弊社の手持ちの海塩に無水硫酸マグネシウムを混ぜるとしても、たとえば海塩35gに対して無水硫酸マグネシウム5g(エプソムソルトであれば10g)までが限界だと感じました。それ以上硫酸マグネシウムの混合比率を高めると、リラックス効果も潤いスキンケア効果も、大幅に低下し始めたからです。じつは論理的にも、硫酸マグネシウムの配合比率を高めるとスキンケア効果が低下する理由があります。
以上のことから、発汗・温浴効果をお望みの場合は、タラソテラピー入浴剤/入浴料ではなく、エプソムソルトそのものズバリを使用されたほうが効率的でしょう。お財布の中身を、無駄にすり減らすこともないでしょう。ただし既述のように、リラックス効果はほとんどないでしょう。このあたりをご理解の上で、読者様に適したバスソルトをご選択されることが肝要でしょう。
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