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ダイエット健康食品の死のトリック
先日何年かぶりに友人に会ったのですが、やや太り気味だったその友人が痩せていてびっくりしました。さらにびっくりしたのは、顔や腕にできものが無数にできていたのです。理由を聞いたところ、そうなのです、あの死の中国製ダイエット食品を服用していたとのことでした。診断の結果、肝臓もやられてしまっていました。かわいそうに友人はいまだに通院はしているのですが、なかなか完治しそうにはありません。まあでも日常生活はできているようなので、命まで奪われなくて不幸中の幸いでした。
日本国内で承認されている医薬品成分であれ、未承認の医薬品の成分であれ、おおよその医薬品成分は厚生労働省で把握はされているようです。問題はそういった医薬品成分の分子構造が巧妙にいじられ、ダイエット(補助)食品などに混入された時です。分子をちょっと付け加えただけで、簡単には医薬品成分を特定できなくなってしまうのです。医薬品成分が特定できなければ、健康被害との因果関係が説明できません。因果関係を証明できなければ、すぐには販売を差し止められなかったのです。そしてひろく消費者にいきわたった後になって医薬品成分がつきとめられ、そこでやっと業者に回収命令が下されたのです。私はこの死のダイエット食品がシンガポールで猛威をふるっているとの情報を、シンガポール常駐のフランスの州政府関係者の方からいただきましたが、日本での回収命令が発せられるまで約1ヶ月間を要したと記憶しております。このように体制の弱点を突いて意図的にやったとすれば、まさに巧妙過ぎるほど巧妙な手口です。そしてその時点では・・・ そうなのです、残念なことに死亡された方もいらっしゃったわけです。
このような経験もあってか法の運用も大きくかわり、今では
健康被害との因果関係が証明できなくとも、回収命令を下せるようになったようです。
業界に携わる私としましては、正直なところ多少の脅威を感じるところもあります。しかしお金儲けと人命を秤にかければ、それはいたしかたないことでしょう。
このように悪質業者は、法や体制の弱点を突いて消費者のみなさまをわなにかけようとします。
特に海外製の目新しい製品につきましては、安全性はもちろんのこと、充分な期間の企業間取引があるか、工場まで訪問しているかなどと念入りに販売業者にお問合せいただくことが大変重要化と思われます。
特に海外取引による食品の安全は、充分な信頼関係の上にしか成り立ち得ないと考えられるからです。
お話ついでにもう一つ。上記のように劇薬を巧妙にごまかして混入させていたものもありましたが、豚の『甲状腺粉末』を原料としていたっダイエット食品もありました。この甲状腺粉末ですが、当然ながら甲状腺ホルモンを多量に含みます。実はこの甲状腺粉末を原料にした『チラージン』と称された薬剤は、『甲状腺機能低下症』の患者さんに服用されています。患者さんは自ら甲状腺ホルモンを作り出す力が弱く、外部からの甲状腺ホルモン摂取に頼らざるを得ません。これなしでは患者さんの生命活動が低下し、基礎代謝が下がり身体が休眠状態に陥ってしまいます。逆に甲状腺ホルモンの分泌が多い疾病もあり、『甲状腺機能亢進症』と呼ばれています。この場合は基礎代謝が上がり過ぎ、カロリーを必要以上に消費し否応なしに痩せていくのです。ということは、この甲状腺粉末を含んだダイエット食品は、人為的に甲状腺機能亢進症と同じ状態を起こさせる狙いであったといえます。痩せたいと思って知らずに甲状腺粉末を含んだダイエット食品を服用された方々のうち、少なからずの方々が甲状腺機能障害を患うことになってしまいました。命まで奪われこそはなかったですが、残念極まりない事件です。当たり前の事ですが、ホルモンは体内で作り出され消費されるべきものです。それを外部から与えられると人体はホルモンを作らなくなってしまいます。摂取すべきものはホルモンの原料、即ち甲状腺ホルモンであればヨードです。ヨードはモズクやワカメなどの海藻に豊富に含有されています。体内に取り入れられたヨードは、約一週間で甲状腺ホルモンに生成されます。
以上のようについでながら記述させていただきました。友人は痩身だけでなく成人病予防にも気を遣っているようでしたので、それであればまずは海藻・納豆・茸類や青魚などを食すべきだと薦めました。日本の伝統的食事は健康的だけでなく、それだけでダイエット食品であるとさえいわれていて、欧米では非常に評価が高いです。友人はできものを痒そうに掻きながら、うなずいていました。
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