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ダイエット・痩身食材の王道「海藻」
アルガ・アイ流ダイエット・美肌術D
今回は和食には欠かせない、ダイエット食材の王道とも言える海藻(アルガ)について、書かせていただきます。弊社のアドバイザー医師の北廣美先生(奈良県三郷町 (医)やわらぎ会理事長、代替医療で超有名な先生)は、「海藻を余り口にされていない方で肥満気味と思ったら、先ず海藻を試しましょう。」と説かれます。
ミネラルバランスにおいて陸上植物と大きく異なるのが、ヨード(ヨウ素)です。海藻は、ヨードをため込む性質があります。ヨードは人体の生命活動には必要不可欠なミネラルです。人体に吸収された後甲状腺に取り込まれ、約1週間かけて甲状腺ホルモンに合成されます。甲状腺ホルモンは血流にのって全身に運ばれ、人体の成長や新陳代謝に大きく寄与すると同時に、脂肪分解酵素の合成を促します。
日本人の食事摂取基準2010年度版』によれば、望ましい成人の摂取量は1日当り0.13mg〜2.2mgで、摂取量が多すぎても少なすぎても甲状腺の異常を招く危険性があるといわれています。但し2.2mgを超したからといって、ただちに病気につなるものではありません。塩分と同じくある程度までの不要なヨードは排泄されます。昔の日本人の食生活を考えれば、一日当り3mgは超していたと言われています。
現在までに確認できている、甲状腺の病気が発現する最小の摂取量は28mg/日で、それもたった1例だけです。昆布ベースのダシがお好きであったようです。5〜10グラムの昆布となりますから、やはり多い気がします。
過去に北海道でヨード摂取過剰による甲状腺異常が多発していた地域があったそうですが、その地域の方々は昆布を麺に練り込んだりして、1日当りのヨード摂取量が50〜80mgにも達していたそうです。この量は乾燥昆布換算で概ね30〜50gにもなります。ヨード摂取量が2.2mgを超すことはお勧めしませんが、それほど日本人は古来よりヨードに慣れ親しんでいた民族といえます。
『セルライト』という言葉を、聞かれたことがあると思います。言葉のトーンは軽やかですが、実態は肌の下に老廃物や毒素をため込んでいる状態です。大きくなりすぎた脂肪細胞が周囲の毛細血管を圧迫し、脂肪細胞の周りの細胞を巻き込んで機能不全になってしまいます。そしてそれら細胞間の隙間に老廃物や毒素を含んだ水分が溜まり、溜まったものが毛細血管を圧迫するといった悪循環に陥ります。その結果浮腫ができて、やがて肌を押し上げてデコボコ状態を造り上げます。このような状態になればいくら甲状腺ホルモンが体内で合成されても、なかなかターゲットである脂肪細胞までたどり着くことができません。
ここで考えなければならないのが血流改善です。コンブなどの褐藻のヌルヌルに含まれていている『フコイダン』という水溶性食物繊維の名前を聞かれたことがあると思います。CEVAの研究調査によれば、乾燥した褐藻には5〜20%も含まれていて、毛細血管の浸透性を回復させ、セルライト除去に働くそうです。
そして脂質代謝の改善も、ダイエットにおける大きな役割を担います。第A編で登場した『バナジウム』というミネラルです。血糖上昇時においてバナジウムはインシュリン様に働き、血液中の糖を適切に脂肪細胞に取り込む(脂肪を貯める)こと助け、結果として血糖値を降下させるのではと言われております。このバナジウムが不足すると、インシュリンを多く分泌しなければならなくなり、最悪の場合分泌する臓器である膵臓がパンクしてしまいます。一般的にこの状態を『糖尿病』と呼びます。
一方『クロム』というミネラルは、必要な時に脂肪細胞を糖に分解することを助けます。バナジウムとクロムは、両方ともスムーズな脂肪代謝には欠かせない重要ミネラルです。これらも海藻はふんだんに含有しています。第A編で書かせて頂いたように、甘いものへの渇望感や空腹感は、クロムを摂取することによって緩和できることも知られています。
また海藻は腸内で先回りして血糖値が上昇する原因である過度な糖分吸収を抑えてくれます。海藻には急激な血糖値上昇を防ぐといわれている有益な食物繊維が豊富に含まれています。ヌルヌル成分であるアルギン酸などの水溶性食物繊維は体内で食物をゲル化し、消化中の食物の腸内移動スピードを緩慢にさせます。その結果血糖値が上がりにくくなります。海藻はただ単に満腹感を得やすいというだけでなく、実に二重三重に肥満や糖尿病防止に役立っています。
このようなダイエットにはすごい効果のある海藻ですが、やはり注意点や海藻選びのコツなどがあります。今後はそのことについて、ちょくちょく書かせていただきたいと思います。
今回も最後にお断りをさせていただきますが、私は医師ではありません。海藻が大好きな、ただの健康オタクです。ですからもしこの記事を見られている方が肥満症や糖尿病を含む何らかの疾病をお持ちでしたら、必ず先生にご相談下さい。疾病の治療・完治に何よりも大事なのは、患者さんと主治医の先生との信頼関係です。この点だけは、切にお願いいたします。
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